ガス橋

ガス橋について

ガス橋は、多摩川の河口から約10.5km上流に位置する橋で、東京都大田区下丸子と神奈川県川崎市中原区上平間を結んでいます。この橋の特徴は、橋の下部に2本のガス管が設置されている点です。橋は片側一車線の道路橋で、東京都道・神奈川県道111号大田神奈川線（通称：ガス橋通り）が通っています。交通量が多く、特に朝夕は渋滞が発生しやすい場所です。

交通の要所として

ガス橋は、東京側では旧堤通り、川崎側では多摩沿線道路と接続しており、これらの道路への出入りが多いことから交通量が増加しています。ガス橋通りは、東京方面へ進むと環八通りと交差し、神奈川方面へ進むと多摩沿線道路、南武沿線道路、国道409号（府中街道）と順に交差します。また、橋の北詰にはキヤノン本社があり、川崎側の平間駅から橋を渡って通勤する人も多く見られます。

ガス橋の歴史

ガス橋という名前は、東京ガスが鶴見製造所で製造したガスを東京へ供給するために建設されたことに由来します。1929年にガス管専用の橋として架けられましたが、1931年には「瓦斯人道橋」として一般の通行も可能になりました。1936年にはガス管が増設されています。当時、丸子橋と六郷橋の間にある橋として重宝されましたが、歩道が約1メートルと狭かったため、自転車やリアカーが通る際にトラブルが起こりやすく、「けんか橋」と呼ばれることもありました。

戦後、周辺の交通量が増加し、既存の橋では対応しきれなくなったため、1960年に現在のガス橋が完成しました。これにより、車両の通行が可能となり、交通の利便性が大幅に向上しました。

周辺の橋

多摩川には、ガス橋の他にも多くの橋が架かっています。上流には丸子橋、東海道新幹線多摩川橋梁、品鶴線多摩川橋梁があり、下流には多摩川大橋、六郷橋、大師橋が続いています。

関連情報

ガス橋は、「かながわの橋100選」にも選ばれており、地域の重要なインフラとして認識されています。また、ガス橋を通るガス橋通りや、新潟市にある平成大橋（旧帝石橋）も関連する情報として挙げられます。平成大橋は、帝国石油のガスパイプラインの維持管理を兼ねていました。

外部リンク

ガス橋（川崎市中原区） - 神奈川県
ガス橋（がすばし） - 川崎市
* ガス橋って何だ! - デイリーポータルZ

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