東京都道146号国立停車場谷保線

概要

東京都道146号国立停車場谷保線は、東京都国立市の中央に位置するJR国立駅を起点とし、同市富士見台のJR谷保駅を経由して、同市谷保の東京都道256号八王子国立線（甲州街道）との交差点に至る道路です。この道路は、国立駅南口から放射状に伸びる3本の道の中央に位置しています。

特に、国立駅から谷保駅までの区間は、通称「大学通り」として知られています。このうち、国立駅前から約1.8kmの区間は、幅員が40m以上あり、片側2車線の車道に加え、自転車道、歩道、緑地帯が整備されています。特に、緑地帯には桜並木が植えられており、春には美しい景観を楽しむことができます。ただし、緑地帯（並木）部分はプリンスホテル（旧コクド）、歩道部分は国立市の所有地となっています。

沿道には一橋大学があり、若者向けの商店も多く見られます。また、谷保駅付近で折れた先は谷保天満宮正面の谷保天満宮前交差点で甲州街道に接続しており、地元では「天神道」と呼ばれることもあります。

路線情報

• - 陸上距離: 2.197km
• - 面積: 40,492m2
• - 起点: 東京都国立市中（国立駅）
• - 終点: 東京都国立市谷保（谷保天満宮前交差点）
• - 都道認定要件: 主要停車場と高速自動車国道、国道、またはそれらに準ずる道路とを連絡する道路
• - 都市計画道路路線指定: 国立市 国立3.1.11号線

交差・接続する道路

• - 東京都道145号立川国分寺線（国立駅前）
• - 東京都道256号八王子国立線（甲州街道、谷保天満宮前交差点）

詳細

起点の国立駅前はロータリーとなっており、路線バス停留所やタクシー乗り場があります。ここから南に直線で約1.8km進むと、富士見台1、2丁目に入り、わずかに右にカーブします。本線は谷保駅の約100m手前で右に曲がり、すぐに左に曲がります。そのまま南武線の踏切を越え、谷保天満宮前交差点に到達します。

一方、支線は富士見台2丁目の交差点で曲がらず、そのまま谷保駅の北口ロータリーに接続します。こちらにも小規模ながら路線バス停留所やタクシー乗り場があります。

この道路は両側を線路に挟まれているため、比較的広い道路であるにもかかわらず、通過交通は少なく、街のメインストリートとしての役割が大きいのが特徴です。都道としては甲州街道に接続していますが、大学通りから分かれた部分は、大型バスがやっとすれ違える程度の一般的な生活道路となっています。

歴史

1925年頃、箱根土地（現：プリンスホテル）の堤康次郎が学園都市としての開発を計画し、国立駅南口から三方向に伸びる道路が建設されました。当路線はその中央に位置し、国立駅と谷保村の中心街であった谷保駅・谷保天満宮前を結ぶ路線です。

当初より堤は、この通りの両側に東京商科大学（現：一橋大学）を誘致する計画を進め、「大学通り」と名付けました。1927年に実際に大学が移転し、この名前が広く知られるようになりました。

戦後、街の発展に伴い、谷保村の中心は国立駅南側一帯に移り、1951年の町制施行に伴い国立町と改名されました。その後、1967年に国立市となり、大学通りはその中心を貫く街路として発展していきました。

谷保駅付近の曲がった先の部分は、主要停車場（国立駅）と国道（甲州街道）を結ぶ路線として、都道に加えられています。

沿道施設

• - JR中央線・国立駅
• - 紀ノ国屋
• - 一橋大学
• - 桐朋中学校・高等学校
• - 東京都立国立高等学校
• - 心身障害者福祉センター
• - 独立行政法人都市再生機構富士見台第一団地
• - JR南武線・谷保駅
• - 谷保天満宮

関連項目

• - 東京都の都道一覧

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