東京都道18号府中町田線

東京都道18号府中町田線

東京都道18号府中町田線は、東京都府中市から多摩市を経て町田市へと至る、全長約27kmの主要地方道です。通称「鎌倉街道」として知られ、歴史的な古道と並行する区間も多く、沿線には豊かな自然と歴史的な史跡が点在しています。この道路は、多摩地域の南北を結ぶ重要な幹線道路として、地域住民の生活や経済活動を支えています。

概要

府中市役所前交差点を起点とし、町田市本町田の菅原神社交差点付近を終点とするこの道路は、府中市、多摩市、町田市の3市を通過します。主要な区間は、鎌倉街道のルートを踏襲しており、一部区間は都市計画道路として位置づけられています。特に、新府中街道区間や綾部原トンネルの開通は、交通の円滑化に大きく貢献しています。

路線状況

この道路は、複数の通称名を持っており、区間によってその性格が異なります。

府中街道: 起点から府中本町駅入口交差点までの区間は、府中市内の主要道路として機能しています。
鎌倉街道: 府中本町駅入口交差点から東京都道52号相模原町田線終点までの区間は、歴史的な古道としての雰囲気を残しつつ、幹線道路としての役割を担っています。
芝溝街道: 大蔵交差点から新袋橋交差点までの区間は、東京都道57号相模原大蔵町線との重複区間です。
鶴川街道: 菅原神社交差点から終点までの区間は、東京都道3号世田谷町田線との重複区間です。
新府中街道: 本宿交番前交差点から中河原駅北交差点までの区間は、バイパス区間として、府中所沢線の一部を構成します。
南多摩尾根幹線道路: 多摩東公園交差点から多摩卸売市場前交差点までの区間は、バイパス区間として、南多摩尾根幹線の一部を構成します。


バイパス区間は、交通の円滑化と所要時間の短縮に貢献しています。特に、綾部原トンネルの開通は、町田市内の交通渋滞緩和に大きな効果をもたらしました。

主要な交差点と施設

この道路は、多くの主要な交差点や施設と接続しており、周辺地域へのアクセスを容易にしています。

府中市: 大國魂神社、府中市役所、府中本町駅、分倍河原駅、日本電気府中工場、西府駅、中河原駅など。
多摩市: 聖蹟桜ヶ丘駅、多摩市役所、多摩消防署、永山駅、東京都立永山高等学校、国士舘大学多摩キャンパス、多摩ニュータウン卸売市場など。
町田市: 野津田公園、町田GIONスタジアム、町田ぼたん園、七国山・鎌倉古道、薬師池公園、町田リス園、町田えびね苑、菅原神社など。


これらの施設は、地域住民の生活、教育、文化活動にとって重要な役割を果たしています。

道路施設

この道路には、いくつかの橋梁とトンネルが含まれています。

橋梁: 関戸橋（多摩川）、新大栗橋（大栗川、バイパス）、大栗橋（大栗川、本線）、諏訪下橋（乞田川、バイパス）、永山橋（乞田川、バイパス）、新大橋（乞田川）、新袋橋（鶴見川）など。
トンネル: 本宿トンネル、綾部原トンネル（延長410m）

これらの構造物は、道路の安全性と機能性を確保するために不可欠です。

重複区間

この道路は、以下の都道と重複する区間があります。

東京都道9号川崎府中線
東京都道20号府中相模原線
東京都道57号相模原大蔵町線
東京都道3号世田谷町田線
東京都道41号稲城日野線

重複区間では、複数の道路の機能が組み合わさり、より複雑な交通の流れを形成しています。

まとめ

東京都道18号府中町田線は、府中市から町田市を結ぶ重要な幹線道路であり、地域住民の生活や経済活動を支える上で欠かせない存在です。歴史的な鎌倉街道のルートを踏襲しながら、現代の交通ニーズに応じた整備が進められており、今後も地域の発展に貢献することが期待されます。

もう一度検索