府中本町駅

府中本町駅

府中本町駅は、東京都府中市本町一丁目に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）の駅です。南武線と武蔵野線の2路線が乗り入れており、武蔵野線の定期旅客列車は当駅が起点となっています。駅番号は南武線がJN20、武蔵野線がJM35です。

歴史

1928年（昭和3年）に南武鉄道の駅として開業しました。その後、国有化を経て、1987年（昭和62年）の国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となりました。開業当初は貨物扱いも行っていましたが、1962年（昭和37年）に廃止されました。1973年（昭和48年）には武蔵野線が開通し、東京競馬場へのアクセス駅としての役割も担うようになりました。2023年（令和5年）には、ホームにスマートホームドアが設置されました。

駅構造

地上駅で、相対式ホーム2面2線と島式ホーム1面2線、合計3面4線のホームがあります。南武線は1・4番線を使用し、武蔵野線は2・3番線を使用します。武蔵野線の線路が南武線の線路を潜る構造のため、1番線ホームは他のホームと高さがずれています。武蔵野線は貨物バイパス線として敷設された経緯があり、南武線と武蔵野線を乗り換える際は、一旦コンコースを経由する必要があります。東京競馬場での競馬開催時には、臨時改札口が開設され、多くの利用客で賑わいます。駅カラーは南武線ホームが黒、武蔵野線ホームが水色です。

のりば

1番線：南武線 川崎方面
4番線：南武線 立川方面
2番線：武蔵野線 降車専用ホーム
3番線：武蔵野線 東京（舞浜方面）

特記事項

南武線と武蔵野線の直通運転は考慮されていない構造で、乗り換えの移動距離が長くなっています。武蔵野線の定期旅客列車は当駅が起点で、鶴見駅までは貨物線となっています。全列車が降車専用ホームで客を降ろした後、引上線に入り、折り返して乗車専用ホームに入線する運用になっています。南武線と武蔵野貨物線は、一部構造上直通可能ですが、臨時列車停車には制限があります。また、発車標は2番線以外のホームに設置されており、3番線東京行きは「舞浜方面東京」と表示されます。

利用状況

2023年度の1日平均乗車人員は15,597人です。南武線では快速通過駅の矢向駅よりも少ないですが、平日朝夕は南武線と武蔵野線の乗り換え客で混雑します。武蔵野線内では26駅中22位で、乗換駅の中では最下位です。東京競馬場へのアクセス駅として、競馬開催日には大変混雑します。定期券利用者の割合は、南武線・武蔵野線内の駅で最も低いとされています。

駅周辺

駅周辺は、高架道路に面しており、駅前広場があります。駅前にはラウンドワンがあり、かつてはイトーヨーカドーがありました。鎌倉街道を東に進むと、大國魂神社や京王府中駅があり、市役所や商店街など、府中市の中心部に続きます。また、南東側には東京競馬場があります。駅西側には小規模な商店街があり、その他は住宅地が広がっています。周辺には、東府中駅、府中駅、府中競馬正門前駅などがあります。

周辺施設

府中市役所
武蔵府中税務署
府中市立宮町図書館
府中本町二郵便局
三菱UFJ銀行府中支店
三井住友銀行府中支店
多摩信用金庫府中支店
サントリー武蔵野ビール工場
ミッテン府中
フォーリス
くるる
大東京綜合卸売センター
東京競馬場
多摩川競艇場

バス路線

駅前広場西側と本町二丁目にバス停があります。京王電鉄バスと府中市コミュニティバス「ちゅうバス」が運行しており、多摩川競艇場や府中駅方面へアクセスできます。

隣の駅

JR東日本 南武線

快速：稲城長沼駅 - 府中本町駅 - 分倍河原駅
各駅停車：南多摩駅 - 府中本町駅 - 分倍河原駅

JR東日本 武蔵野線

北府中駅 - 府中本町駅

武蔵野線貨物線

梶ヶ谷貨物ターミナル駅 - 府中本町駅

脚注

記事本文
出典
報道発表資料
利用状況
JR東日本の2000年度以降の乗車人員
東京都統計年鑑

参考文献

三好好三、垣本泰宏『武蔵野線まるごと探見』JTBパブリッシング、2010年2月1日。

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

* 駅の情報（府中本町駅）：JR東日本

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