東京都道256号八王子国立線

東京都道256号八王子国立線について

東京都道256号八王子国立線は、東京都八王子市の高倉町西交差点から始まり、日野市、立川市を経由して、国立市の国立インター入口交差点に至る一般都道です。この路線は、かつて国道20号の一部でしたが、日野バイパスの開通に伴い、2007年4月1日に都道へ移管されました。現在も「甲州街道」の通称で広く知られています。

概要

起点: 東京都八王子市高倉町西交差点
終点: 東京都国立市国立インター入口交差点

この路線は、移管後も国道時代の名残を色濃く残しており、キロポストや特徴的な放物線状のガードレールなどがその証です。起点の八王子市内から立川市の日野橋交差点まで、そして日野橋を渡った立川市の日野橋交差点から終点の国立市までは4車線ですが、日野市内から日野橋までの区間は2車線となっています。日野駅周辺は「日野宿通り」として整備する構想があります。

2車線化計画

日野橋交差点から国立インター入口交差点までの国立市内区間は、4車線ではあるものの、車線幅が狭く、右折レーンがある交差点付近では2車線に減少します。さらに、歩道も1メートル未満と狭く、歩行者同士がすれ違うのも困難な状況です。

この状況は、1964年の東京オリンピックの頃に、多摩川の砂利を都心へ運搬するために交通量が増加することを見込み、2車線を4車線に拡幅した際に、歩道を削るなどの方法が取られたことに起因します。都市計画上は16mの幅員であるべきところが、実際には15m程度しかないのです。同時期に整備された新青梅街道にも同様の事例が見られます。

現在、日野バイパスの全通を受け、周辺道路の整備状況に応じて、歩道が狭い日野橋交差点から終点までの区間の2車線化と歩道拡幅が計画されています。日野バイパス全通後1年で、谷保におけるこの路線の通行量は16%減少しましたが、東京都は2車線化の目安として、交通量が2万2000台まで減少することを目標としています。そのため、周辺の道路ネットワークの整備（東八道路の整備中区間や都市計画道路「新奥多摩街道線」・「狛江国立線」の整備）が不可欠であり、完了にはまだ時間がかかる見込みです。

地理

通過する自治体:
東京都
八王子市
日野市
立川市
国立市

通称:
甲州街道 - 全線 (東京都通称道路名設定公告整理番号15)

重複区間:
東京都道503号相模原立川線: 日野市日野（日野橋南詰交差点） - 立川市錦町（日野橋交差点）

橋梁:
日野橋（多摩川）

沿線の施設

(具体的な沿線施設については、提供された情報には記載がありません。)

まとめ

東京都道256号八王子国立線は、交通の要所でありながら、過去の経緯から道路幅や歩道に課題を抱えています。今後の道路整備計画によって、より安全で快適な道路となることが期待されます。

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