日野バイパス

日野バイパス

日野バイパスは、東京都の国立市から日野市を経由し、八王子市に至る国道20号のバイパスです。このバイパスは、都心部と郊外を結ぶ重要な幹線道路としての役割を担っています。

概要

日野バイパスは、供用中の区間（本線）と計画中の区間（延伸部）に分けられます。

供用中区間（本線）

供用中の区間は、国立市谷保の国道20号国立インター入口交差点から、日野市を横断して八王子市高倉町の国道20号高倉町西交差点に至る区間です。この区間は2007年3月24日に両側4車線で全線開通しました。一般的に「日野バイパス」と呼ばれる場合は、この区間を指すことが多いです。

2007年4月1日には、この日野バイパスが国道20号に指定され、並行する甲州街道は東京都道256号八王子国立線となりました。

計画区間（延伸部）

計画区間は、川辺堀之内から西平山に至る区間で、「日野バイパス延伸部」と呼ばれています。この区間は、豊田駅付近に片側1車線の暫定開通区間があるものの、大部分が未開通です。圏央道へのアクセス道路として整備が進められていますが、全線開通にはまだ時間がかかると見られています。

延伸部は、国立3・3・2号線、日野3・3・2号線の一部を構成しており、東京八王子線の一部にもなっています。また、現在の本線の延伸部分岐以西は日野3・3・4号線に属しています。

日野バイパスは、直線部分や道幅が広い箇所が多く、以前は制限速度が50km/hでしたが、2011年10月より全線で60km/hに引き上げられました。ただし、インターチェンジの出入り口や多摩川を越えた交差点などでは、時間帯によって渋滞が発生することがあります。

建設目的

日野バイパスは、以下の課題を解決するために建設されました。

日野橋交差点は、旧国道20号（甲州街道）やその他の主要道路が交わる五差路であり、慢性的な交通渋滞と通行の困難さが問題でした。
日野市内の旧国道は、片側1車線と狭く、渋滞や事故が多発していました。

路線

本線

国立市谷保（国道20号国立インター入口交差点）
日野市（市内を横断）
八王子市高倉町（国道20号高倉町西交差点）

延伸部

※ 大部分が未開通

坂下交差点（日野バイパス本線に接続）
日野市東豊田
日野市豊田
日野市東平山
日野市西平山
北野町交差点（国道16号八王子バイパスおよび八王子南バイパスに接続）

重複区間

東京都道20号府中相模原線バイパスのうち、国道20号交点（国立府中インター入口交差点）から中央自動車道国立府中ICまでの区間は、日野バイパスと重複しています。

歴史

日野バイパスの歴史は、以下の通りです。

1965年：泉塚交差点 - 高倉町西交差点が都道として供用開始。
1967年12月15日：中央自動車道の開通に伴い、国立府中インター入口交差点 - 国立府中IC間が都道として供用開始。
1986年：日野市神明 - 泉塚交差点間が供用開始。
2000年：万願寺駅前の交差点 - 新川崎街道交点間が供用開始。
2003年3月1日：国立府中インター入口交差点 - 国立府中IC間が都道から国道20号へ移管。
2003年3月27日：石田大橋が部分開通。国立市泉・東京都道20号府中相模原線バイパス交点 - 万願寺駅前の交差点間、新川崎街道交点 - 東京都道41号稲城日野線（川崎街道）交点間が供用開始。
2004年7月21日：国立府中IC - 国立市泉・東京都道20号府中相模原線バイパス交点間が供用開始。
2007年3月24日：川崎街道交点 - 日野市神明間が供用開始し、日野バイパス本線が全線開通。既存開通区間も片側2車線化。
2007年4月1日：甲州街道の国立インター入口交差点 - 高倉町西交差点の区間が国道20号から都道に移管され、日野バイパスが国道20号に指定。
2011年10月：全線で最高速度が60km/hに引き上げ。

ギャラリー

（画像があればここに挿入）

関連項目

関東地方の道路一覧
甲州街道
東八道路
八王子南バイパス

外部リンク

国土交通省 関東地方整備局 相武国道事務所
日野バイパス（延伸）
日野バイパス（延伸）II期

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