東北村田製作所

株式会社東北村田製作所の概要

株式会社東北村田製作所は、福島県郡山市を本社とする電池製造企業です。この会社は2016年に設立され、主にリチウムイオン電池やマイクロ電池を中心とした製品を提供しています。特に、ソニーエナジー・デバイスから一部事業を譲受し、新たなスタートを切った企業です。

歴史的背景

東北村田製作所は、ソニーが1975年に設立した合弁企業「ソニーエバレディ」を起源としています。ソニーはその後1986年に合弁関係を解消し、独自の電池事業を続け、1991年には世界最初のリチウムイオン二次電池を商品化しました。このような背景の中、2016年7月にソニーと村田製作所は、リチウムイオン電池や関連事業の譲渡に合意しました。

契約が締結されたのは同年10月31日であり、その後、2017年9月にソニーエナジー・デバイスの会社分割が実施されました。この分割により、電池事業の一部が東北村田製作所に移行し、全株式も村田製作所へ譲渡されました。

事業所

本社は福島県郡山市に位置し、地域の産業として重要な役割を果たしています。また、本宮工場も福島県本宮市に存在し、製品の生産拠点として機能しています。これらの拠点を活かし、品質の高い電池を生産し続けています。

製品ライン

東北村田製作所は多様な製品を展開しています。主な製品には以下のものがあります：

• - リチウムイオン二次電池：高エネルギー密度を誇る次世代電池。
• - リチウムイオン・ポリマー二次電池：軽量で柔軟性があるため、ポータブル機器に適しています。
• - 法人向け酸化銀電池：高い出力と長寿命を提供します。
• - 法人向けリチウムコイン電池：小型で高いエネルギー密度を持つ電池です。

近年の動向

2020年6月、村田製作所は鹿沼工場での生産を2021年5月に終了し、2022年3月に閉鎖する計画を発表しました。これにより、効率的な生産体制の強化を目指しています。また、2017年12月には、ソニーエナジー・デバイスからの移行の結果、ボタン電池の生産数が通算100億個を超えたことも報告されています。

このように、東北村田製作所は、豊富な経験と技術を持つ企業として、電池市場において着実な成長を遂げています。今後も革新的な製品を提供し、業界のリーダーとしての地位を確立していくことでしょう。

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