東員町総合文化センター

東員町総合文化センター

三重県員弁郡東員町山田に位置する東員町総合文化センターは、複数の文化施設が組み合わさった複合施設です。このセンターは、東員町文化会館、中央公民館、図書館の3つの主要施設から成り立っています。1989年に開設され、地域住民に生活の質を向上させるための「夢」と「活力」を提供するための拠点として設計されました。

歴史

センターの歴史は1989年4月に始まりました。設立当初、ひばりホールでは交響曲第9番の初演が行われ、地域住民の合唱団による感動的なパフォーマンスが実現しました。開館当年に、東員町文化協会も設立され、地域文化の発展を支える活動が始まりました。

1997年には東員町の創立30周年を記念した式典が行われ、さらに多気郡宮川村との友好提携も締結されました。2002年には、東員町文化協会が三重県内初の社団法人となり、地域文化の振興が一層強化されました。

センター内では、さまざまなイベントや文化活動が継続的に実施されています。例えば、毎年恒例の「日本の第九」演奏会が1990年から続いており、日本語の歌詞で第九を歌うことが特徴です。また、それに影響を受けた地域の文化イベントも多く開催され、地域の絆を深めています。

施設の概要

センターは2階建てで、広さは総計約5,225平方メートル。玄関は北側中央にあり、施設内は施設ごとに分けられて配置されています。中央公民館内には研修室や調理実習室が設けられ、地域の皆さんが利用するための機能が整っています。個別の研修室は柔軟に使えるようパーティションが設けられていますが、プラネタリウムは現在原則として非公開です。

東員町文化会館とその機能

東員町文化会館には708人収容のひばりホールがあり、ここで行われる公演やイベントは地域の文化的な活動の中心となっています。数ある快適な施設の中でも、楽屋やリハーサル室が完備されており、アーティストにとっても使いやすい設計になっています。

恒例行事

日本の第九演奏会

毎年12月23日に開かれる「日本の第九」演奏会は、センターの重要なイベントとして定着しています。この行事は、大勢の市民が参加し、日本語の歌詞で第九を演奏することで、音楽を愛する心を育んでいます。愛知室内オーケストラが演奏を担当し、地域の合唱団が参加することも特徴的です。観客も募って、地域歌を一緒に歌うシーンも見られます。

こども歌舞伎

「松の会」が主催するこども歌舞伎は、地元出身の歌舞伎役者、七世松本幸四郎を顕彰し、子供たちに地域文化を体験させることを目的に1996年から続けられています。この活動は多くの地域住民から支持を受け、毎年多くの観客が集まります。

東員町立図書館

センター内には、豊富な蔵書を誇る東員町立図書館も併設されています。2014年度の利用者数は32,456人にのぼり、図書館は地域文化のさらなる育成に寄与しています。特に利用者が求める資料の収集や多彩なイベント、教室の開催を行っており、文化・教育分野での活動が期待されています。

交通アクセス

東員町総合文化センターは、三岐鉄道北勢線の東員駅からアクセスが可能で、周囲は田園風景が広がっています。自動車の場合は、東海環状自動車道からのアクセスも容易で、無料の駐車場も完備されています。

このように、東員町総合文化センターは地域住民の文化活動の基地として欠かせない存在となっています。

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