東垂水駅

東垂水駅：神戸の海辺に佇む、歴史と変化を刻む駅

東垂水駅は、兵庫県神戸市垂水区平磯二丁目に位置する山陽電気鉄道本線の駅です。駅番号はSY10。かつては海岸沿いを走っていた路線でしたが、現在は山側の専用軌道上にあり、淡路鉄道の廃止後は兵庫県最南端の駅として知られています。

歴史：移り変わる街と軌道の歩み

東垂水駅の歴史は古く、1917年（大正6年）、兵庫電気軌道の塩屋（現・山陽塩屋）～明石（初代）間の延伸によって開業しました。その後、宇治川電気、そして山陽電気鉄道へと運営会社が移り変わり、駅も進化を遂げてきました。1932年（昭和7年）には、海岸沿いの併用軌道から山側の専用軌道への変更に伴い、駅を約100m東に移転。1970年（昭和45年）にはホームが延長され、橋上駅化も実現しました。

阪神・淡路大震災（1995年）では、山陽電鉄本線が不通となり、東垂水駅も一時営業を中止しましたが、1月30日には滝の茶屋～霞ヶ丘間で運転が再開され、営業を再開しました。開業以来、地域の変遷とともに歩みを進めてきた歴史が感じられます。

駅構造：海と山に挟まれた立地

東垂水駅は、相対式2面2線のホームを持つ橋上駅です。傾斜地に位置しているため、海側と山側の両方からアクセスできます。改札口は1ヶ所のみで、窓口は無人化されています。シンプルながらも、利用者の利便性を考慮した設計となっています。駅番号は設定されていません。

利用状況と周辺環境

2022年度の1日あたりの乗車人員は約663人です。（2018年度の山陽電鉄全49駅中47位）。駅周辺には、平磯緑地、東垂水展望公園、平磯海づり公園、垂水スポーツガーデン多目的グラウンドといったレジャー施設のほか、継孝院、国道2号、垂水処理場、垂水海浜センター、垂水年金会館、神戸愛犬美容専門学院など、生活に密着した施設も充実しています。

隣の駅

直通特急、S特急は東垂水駅を通過します。

まとめ：変化と歴史を刻む、地域の拠点

東垂水駅は、開業以来、幾度かの変化を経て、現在も地域住民の生活を支える重要な拠点となっています。海と山に囲まれた自然豊かな環境と、生活に密着した施設が調和した、魅力的な駅です。今後も地域の変遷とともに、その役割を担い続けることでしょう。 駅の歴史、構造、利用状況、周辺環境、そして今後の発展を注視していくことで、東垂水駅という存在が持つ意味をより深く理解できるでしょう。 今後の更なる発展が期待されます。

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