東山ひがし

金沢の粋が息づく、ひがし茶屋街

東山ひがしは、石川県金沢市に位置する歴史的な地区で、ひがし茶屋街の名で広く知られています。ここは、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、江戸時代から続く茶屋の文化を今に伝える貴重な場所です。

歴史

その歴史は、天正年間（1580年代）に遡ります。佐久間盛政が金沢御坊を攻略し金沢城を築城した後、前田利家が城に入り、金沢は城下町として発展しました。加賀藩は領民に謡を奨励し、金沢の町には謡が溢れ、「空から謡が降ってくる」とまで言われるほどでした。

文政3年（1820年）には、加賀藩の許可を得て犀川西側に「にし」の茶屋町、浅野川東側に「ひがし」の茶屋町が開かれました。この時、街区は整備され、美しい景観が形作られました。浅野川を挟んだ北西には、主計町という別の茶屋街も存在します。

街並み

東西約180m、南北約130mの地区内には、伝統的な茶屋建築が数多く残っています。これらの建物は、茶屋町が創設された頃から明治初期にかけて建てられたものが多く、当時の面影を今に伝えています。特に、二番丁にある茶屋「志摩」は、その歴史的価値から国の重要文化財に指定され、一般公開されています。

文化

金沢は、古くから文化が盛んな土地柄であり、ひがし茶屋街もその文化を色濃く反映しています。金沢生まれの作家、井上雪の小説『廓のおんな』では、この地が舞台となり、伝統的な金沢弁で当時の様子が描写されています。

アクセス

所在地：石川県金沢市東山1丁目

アクセス：
北陸鉄道（城下まち金沢周遊ほか）、北鉄金沢バスまたは西日本ジェイアールバス「橋場町」バス停下車、徒歩5分。

周辺情報

主計町
橋場町
浅野川大橋（国道359号）
梅ノ橋
石川県観光物産館
兼六園
金沢城
金沢21世紀美術館
金沢駅

ひがし茶屋街は、金沢を訪れる人々にとって、外せない観光スポットの一つです。その美しい街並みを散策し、歴史と文化に触れてみてはいかがでしょうか。

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