東愛吉

東愛吉（ひがし あいきち）

東愛吉は、1911年1月15日に鹿児島県宮之城村で生まれ、1973年6月19日に亡くなった日本の陸軍軍人です。最終階級は陸軍少佐で、勲四等瑞宝章を受章しています。

生い立ちと軍歴

東愛吉は、五男五女の長男として生まれ、盈進小学校、鹿児島県立第二中学校（現在の鹿児島県立甲南高校）を経て、陸軍士官学校と陸軍大学校を卒業しました。陸軍大学校では、三笠宮崇仁親王と同期でした。太平洋戦争中は、陸軍参謀本部に勤務しました。

戦後の転身

終戦後、東愛吉は故郷に戻りますが、公職追放により軍人を辞め、材木商となりました。しかし、1953年に公職追放が解除されると、警察予備隊（後の陸上自衛隊）に二等陸佐として入隊し、横須賀市久里浜幹部学校で学びました。

1955年には、第13普通科連隊長（第2代）兼松本駐屯地司令として長野県松本市に赴任し、一等陸佐に昇進しました。その後、1958年には第10師団幕僚長として愛知県守山市に赴任し、翌年の伊勢湾台風の際には救援・復興活動に尽力しました。その後、輸送学校副校長や防衛庁陸上幕僚監部付などの役職を歴任しました。

退官後の生活

1963年に陸上自衛隊を退職後、住友銀行に入社し、独身寮長や銀行グラウンド管理人を務めました。

1973年6月21日、結腸癌のため62歳で生涯を閉じました。

東愛吉の人物像

東愛吉は、激動の時代を生き抜いた人物です。軍人として、また、戦後の社会人として、様々な経験をしました。その生涯は、当時の日本の社会や軍隊の状況を知る上で貴重な資料となります。彼の功績は、故郷のさつま町でも高く評価され、『さつま町人物伝』にもその詳細が記録されています。

参考資料

* 『さつま町人物伝』2015年、さつま町郷土史研究会

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