東成駅

東成駅（とうせいえき）は、かつて台湾の台東県鹿野郷に位置していた台湾鉄路管理局台東線の廃駅です。この駅は、1982年に実施された台東線拓寬計画、通称「東拓」と呼ばれるプロジェクトによって、その歴史に幕を閉じました。

東拓は、台東線の軌間を762mmのナローゲージから1,067mmの狭軌へと変更する大規模な改軌計画でした。この計画以前、台東線は太平渓に沿って走るルートを通っており、東成駅はその旧線上に位置していました。しかし、東拓の完成により、線路は新しいルートへと変更され、東成駅を含む旧線は廃止されました。

現在、旧線の線路は完全に撤去されており、当時の面影はほとんど残っていません。わずかに、美農村弁公処の裏手に、バス停の待合室のような簡素なコンクリート製の構造物が残っているのみです。この構造物が、かつて駅が存在した場所を示す唯一の証となっています。

歴史

東成駅は、1968年5月1日に開業しました。当時、台東線はナローゲージの線路を走行しており、東成駅は沿線の重要な駅の一つでした。しかし、1982年6月27日、鹿野～馬蘭間の新線への切り替えと同時に、東成駅は廃止されました。これは、東拓の完了と、それに伴う新線への移行によるものでした。

利用状況

東成駅は、旧線時代には、地域住民の移動手段として利用されていましたが、東拓後はその役割を終えました。廃止から長い年月が経過しており、駅としての機能は完全に失われています。

駅周辺

東成駅の周辺には、以下の施設が存在します。

台東県消防局台東大隊卑南分隊
卑南郷公所美農村弁公処
太平渓支流
花東公路（台9線）
公路客運東成站
法務部矯正署東成技能訓練所
東成国民小学

これらの施設は、地域社会において重要な役割を果たしています。特に、東成国民小学は、地域の子どもたちの教育を担っています。

隣の駅

東成駅は、台湾鉄路管理局台東線（東拓前の旧線）において、以下の駅と隣接していました。

初鹿駅
檳榔駅

これらの駅は、現在では新線上の駅として機能していますが、旧線時代には東成駅とともに、地域住民の生活を支えていました。

出典

東成車站 看橋工房 （繁体字中国語）
* 東成車站 驛站之旅 （繁体字中国語）

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