東方州

東方州（とうほうしゅう、スペイン語: Provincia Oriental）は、ホセ・ヘルバシオ・アルティガスがバンダ・オリエンタルを占領した際に、新たな行政組織として再編した州です。現在のウルグアイの領域とほぼ同一であり、連邦同盟の主要な州でした。1815年には、アルティガスの支配下でラテン・アメリカ初の土地改革が行われました。

しかし、1816年にポルトガル軍の侵攻を受け占領され、1820年にアルティガスが敗北した後、1821年にはシスプラチナ州としてポルトガルに、その後はブラジル帝国の一部に組み込まれました。

アルティガスの副官だったアントニオ・ラバジェハ将軍は、ブラジル帝国に占領された祖国を解放するため、ブエノスアイレスで雌伏しました。そして1825年、33人の東方人を率いて、シスプラチナ州と改称されていたバンダ・オリエンタルに上陸し、「独立か死か」と書かれた33人の東方人の旗を掲げ、ブラジルに対し二度目の独立戦争を開始しました。

ラバジェハ率いる東方人は、東方州とアルゼンチンとの合併を求めていました。しかし1828年、ラ・プラタ川の両岸をアルゼンチンが保有することを恐れたイギリスの仲介により、モンテビデオ条約が締結され、東方州はウルグアイ東方共和国として独立することが決まりました。このことは、ブラジル皇帝ドン・ペドロI世の失脚の原因の一つともなりました。

関連事項：

ウルグアイの国旗
アルティガスの旗
33人の東方人の旗
バンダ・オリエンタル
シスプラチナ州
ウルグアイの歴史

もう一度検索