33人の東方人

33人の東方人（Los Treinta y Tres Orientales）は、フアン・アントニオ・ラバジェハ将軍に率いられたウルグアイの愛国者たちの一団を指します。「東方」とは、ウルグアイ川の東側に位置する地域、すなわちバンダ・オリエンタル（東方州）を意味します。

1825年、ホセ・ヘルバシオ・アルティーガスの副官であったラバジェハ将軍は、ブラジル帝国に占領されていた祖国を解放するため、ブエノスアイレスで準備を重ねていました。そしてついに、シスプラチナ州と改称されていたバンダ・オリエンタルに上陸を果たし、「自由か死か」と記された旗を掲げ、ブラジルに対して二度目の独立戦争を開始しました。この旗は「33人の東方人の旗」と呼ばれ、ウルグアイの愛国心の象徴として知られています。

この戦いには、ホアキン・アルティガスやディオニシオ・オリーベといったアフリカ系ウルグアイ人も参加しており、多様な人々が祖国解放のために立ち上がったことが伺えます。

3年に及ぶ激しい戦いの末、1828年にモンテビデオ条約が締結され、ウルグアイの独立が正式に決定しました。この独立戦争は、ブラジル皇帝ドン・ペドロ1世の失脚の一因になったとも言われています。

彼らの勇敢な行動を記念し、ウルグアイ東部にはトレインタ・イ・トレス県という県が存在します。また、彼らが掲げていた33人の東方人の旗は、現在でもウルグアイにおいて国旗に準じる旗として扱われ、重要な式典などで使用されています。

関連事項：

500日戦争
トレインタ・イ・トレス県
ウルグアイの歴史
シスプラチナ州
* 33人の東方人の旗

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