東明館中学校・高等学校

東明館中学校・高等学校について

東明館中学校・高等学校（とうめいかんちゅうがっこう・こうとうがっこう）は、佐賀県三養基郡基山町に位置する私立の中高一貫校です。この学校は1988年に開校し、元は対馬藩の藩校「東明館」に由来しています。当時の藩主であった宗義功が設立したこの藩校は、朱子学を基本とし、文武を兼ね備えた教育を行っていました。時を経て、豊後日田の儒学者広瀬淡窓がこの校で教育法を築き、個性を重んじた教育を推進しました。これらの理念は、現代の東明館にも脈々と受け継がれています。

歴史の歩み

東明館は、1985年に設立準備委員会が発足し、続いて1986年に学校法人東明館学園が設立されました。同年には起工式が行われ、その後1987年には佐賀県知事からの認可も得ました。そして、1988年に開校式と入学式が開催され、同年中には開校記念式典と落成式も行われています。10年、20年、30年の節目にはそれぞれ記念式典が行われ、2021年には全国高等学校野球選手権大会への初出場を果たしました。これらのイベントは、学校の歴史と成長を象徴するものであり、地域社会とのつながりを強めています。

校訓と教育方針

この学校の校訓は「好学愛知」「自律自啓」となっており、生徒自らが学ぶ意欲を持ち、社会に貢献する人物を育てることを目指しています。中高一貫の教育システムを採用し、教育内容を段階的に進めることで、生徒一人ひとりの志望の実現を支援しています。また、「個性の重視」や「英才教育」に加え、進路指導も強化されています。

寮制度と生活支援

東明館では、遠方から通う生徒のために寮制度を設けています。男子寮の「東明寮」と女子寮の「紫苑寮」では、寮監や寮母が生活指導や健康管理を行い、生徒が安心して学習できる環境を整えています。また、教師による個別指導も実施され、生徒の疑問点に対して適切にサポートが行われます。

近年の取り組み

近年、東明館では野球部の活動が特に活発で、推薦制度が設けられています。この取り組みにより、2021年には第103回全国高等学校野球選手権佐賀大会で初優勝を果たしました。こういった成果は、学校全体に活気をもたらし、生徒たちの士気を高めています。

著名な卒業生

東明館中学校・高等学校には多くの著名な卒業生がいます。プロ野球選手の加藤晴空や漫画家の原泰久、さらには政治家やアーティストとして活躍する山田稔明など、さまざまな分野で成功を収めています。これらの卒業生の存在は、現在の生徒にとっても大きな励みとなることでしょう。

まとめ

東明館中学校・高等学校は、伝統的な教育理念に基づきながらも、現代的な教育を通じて多様な能力を持つ人材の育成を目指しています。将来の方向性を見据えた教育が行われており、生徒たちが自己の目標を達成できるよう、多くのサポートが提供されています。

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