三養基郡

三養基郡の概要

三養基郡（みやきぐん）は、佐賀県に属する郡で、2024年8月1日現在の推計人口は52,487人です。面積は86.87平方キロメートル、人口密度は604人/km²となっています。この郡は3つの町から構成されており、基山町（きやまちょう）、上峰町（かみみねちょう）、みやき町（みやきちょう）がそれにあたります。

郡域の歴史

三養基郡は1896年に行政区画として発足しました。当初は、現在の基山町や上峰町、みやき町に加え、鳥栖市にあたる区域も含まれていました。1896年の発足時においては、基肄郡、養父郡、三根郡の区域をもとに形成されたもので、合わせて11の村が存在しました。具体的には、旧基肄郡にあたる基山村（現・基山町）、田代村、基里村（現・鳥栖市）、旧養父郡からは轟木村、麓村、旭村（現・鳥栖市）、中原村、北茂安村（現・みやき町）、さらに旧三根郡からは南茂安村（現・みやき町）、上峰村（現・上峰町）、三川村（現・みやき町）が含まれていました。

その後、1897年には郡制が施行され、郡役所が轟木村に設置されました。郡の発展の過程で、大正12年には郡会が廃止される一方、郡役所は引き続き存続しましたが、大正15年には郡役所自体も廃止され、以降は地域区分の名称として残ることとなりました。

町制施行と合併

昭和に入ると、田代村が1936年に町制を施行して田代町となり、続いて基山村も1939年に町制を施行し基山町となりました。このように、人口の増加や地域のニーズに応じて、各村が次々と町制を施行していったのです。

1954年には鳥栖町、田代町、基里村、麓村、旭村が合併し、鳥栖市が誕生し、これにより郡の一部区域が市に移行しました。さらに1955年には南茂安村と三川村が合併し三根村が発足、その後1971年には中原村が町制を施行し中原町が誕生しました。

1989年には上峰村が町制を施行して上峰町に、2005年には中原町、北茂安町、三根町が合併してみやき町が設立され、これにより現在の三養基郡は3つの町のみが残る形となっています。

まとめ

三養基郡は、歴史的にもさまざまな変遷を経て現在の形に至っています。近代に入ってからも地域のニーズに応じて行政区分が変化し続け、現在の町の形態が形成されました。今後もこの地域は、歴史とともにさらなる発展が期待されています。

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