基山町

基山町の概要

基山町（きやまちょう）は、佐賀県の東部に位置し、三養基郡に属する町です。この町は鳥栖都市圏に含まれており、福岡市と隣接しているため、通勤や通学をする人々にとって重要なベッドタウンとなっています。近年は新興住宅地の開発が進められ、町の発展が期待されています。

地理と気候

基山町は佐賀県の最東部に位置し、南側は鳥栖市に接しています。その他の側は福岡県と接し、交通網も整備されています。特に、福岡市へは多くの住民が通勤・通学しており、人口の約10%が移動しています。基山町の周辺には、契山（408m）や基山（405m）といった山岳や、秋光川、実松川、山下川などの河川が流れ、自然環境も豊かです。なお、基山町で放送されるテレビやラジオは、福岡県のNHKや民放が全て視聴可能です。

人口動態

福岡都市圏へのアクセスの良さがあったため、2000年までは人口の増加が見られましたが、その後は若年層の流出が顕著となり、2010年までの間に人口は減少しました。特に14歳以下の年少人口は32.3%も減少しており、「消滅可能性都市」としての指摘も受けています。町はこの状況を打破するため、定住促進室を設けたり、若年女性の流出防止に向けた対策を試みたりしています。こうした取り組みが実を結んだのか、2017年には若干の人口増加が確認されました。

歴史

基山町の歴史は1889年に遡り、町村制の施行により小倉村や園部村、長野村、宮浦村から成る基山村が成立しました。その後、1939年には町制が施行され、基山町となりました。近代には小作争議も発生し、地域の変遷がありました。1959年には周囲の町との統合が進み、現在の町域が確立されました。

行政とレクリエーション

基山町は、松田一也町長の下、13名の議会定数を持つ行政機関が運営されています。この町のシンボル的存在であるイメージキャラクター「きやまん」も、地域活性化の一環として活動しています。さらに、文化施設やスポーツ施設も充実しており、基山町民会館や基山町立図書館、総合体育館などが地域住民に利用されています。

交通

交通面では、JR九州の鹿児島本線や甘木鉄道の甘木線が通り、基山駅が中心駅として機能しています。また、高速道路の九州自動車道や国道3号線も近く、交通の便が良いです。福岡空港も近く、利便性の高い立地です。しかしコミュニティバスのみとなっており、一般路線バスは廃止されています。

特産品と観光

基山町は柿、アスパラガス、梨、やぶれまんじゅうなど多種多様な特産品があることで知られています。また、基肄城跡をはじめとする史跡や、荒穂神社、大興善寺、といった観光スポットも展開されています。特に大興善寺はつつじの名所として有名で、春になると観光客でにぎわいます。地元の人たちによる祭事も数多く行われ、地域の伝統が受け継がれています。

結び

基山町はその地理的な特性や歴史的な背景を生かし、現在も発展を目指しています。町の環境や産業、交通インフラは、住民にとって非常に恵まれたものです。今後も、地域活性化に向けた取り組みが期待されており、観光業や産業もさらに発展していくことでしょう。

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