東星航空

東星航空（とうせいこうくう）は、中華人民共和国湖北省武漢市に本拠を置いていた航空会社です。武漢天河国際空港をハブ空港とし、中国民航の系列ではない民間の航空会社として設立されました。しかし、その短い歴史の中で、中国で初めて破産宣告を受けた航空会社としても知られています。

設立と事業展開

2005年5月16日に、中国民航総局から会社設立の認可を受け、東星航空は正式に事業を開始しました。この航空会社は、中国東星集団有限会社傘下の武漢東星国際旅行会社有限会社、湖北東盛土地建物有限会社、湖北美景旅遊投資有限公司といった複数の企業による共同出資によって設立されました。ハブ空港として武漢を選び、広州をサブハブ空港として国内線の運航を中心に展開していました。

東星航空は、国内線だけでなく国際線にも進出しました。2007年11月6日には、チャイナエアラインとの提携により、武漢から香港やマカオを経由して台湾へ向かう路線を毎日1便運航開始しました。さらに、2008年の旧正月からは、シンガポールやタイへの路線も開設し、国際的なネットワークを拡大しようと試みました。

経営破綻

しかし、東星航空の事業は長くは続きませんでした。新華社通信の報道によると、同社は債務返済能力と管理能力に問題を抱えており、2009年3月15日には民航総局から運航の一時停止を命じられました。そして、同年8月26日、湖北省武漢市中級人民法院によって破産宣告が下され、その短い歴史に幕を閉じました。

運航機材

運航停止時、東星航空は以下の機材を保有していました。

エアバスA319-100：3機
エアバスA320-200：3機（さらに7機を発注中）

これらの機材は、国内線および国際線の運航に使用されていました。

東星航空は、中国の航空業界において、民間航空会社としての先駆け的な存在でありましたが、その経営は短期間で破綻を迎えました。この事件は、中国の航空業界における競争の激しさと、経営の難しさを改めて示す事例となりました。

外部リンク

* 東星航空公司ホームページ（中国語）

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