東村山浄水場

東村山浄水場について

東村山浄水場（ひがしむらやまじょうすいじょう）は、東京都東村山市にある東京都水道局の浄水場の一つです。東京都が誇る「四大浄水場」の中でも大きな役割を果たし、全体の水供給の約18.4%を担っています。この浄水場は、利便性に優れた立地でアクセスも良好です。

施設の概要

この浄水場は西武新宿線の東村山駅から南西へ1キロメートルの場所にあります。周囲には狭山丘陵が広がり、富士山を望むこともできます。1932年に東京市第二水道拡張事業の一環として着手し、1960年に通水が開始されました。当初は多摩川水系の水を原水としていましたが、その後1964年に荒川、1965年に利根川水系が接続されました。これにより、東京都内で最大の浄水場へと成長しました。

現在の水源

現在、東村山浄水場の主な水源は以下の4つです：

• - 多摩湖
• - 狭山湖
• - 玉川上水
• - 荒川（秋ヶ瀬取水堰）

また、朝霞浄水場と原水連絡管で連携しており、利根川系の水を効率よく供給できる体制を整えています。加えて、多摩川系の水を逆送できる機能も持っており、柔軟な水供給を実現しています。この施設は標高が比較的高い位置にあるため、区部への送水は自然流下で行われています。これは自然災害や大規模停電時にも重要な備えとなっています。

環境への配慮

東村山浄水場は、環境保護にも配慮した施設です。東京都水道局初のコージェネレーションシステムを導入し、太陽光発電や水力発電、風力発電など多様な電力源を利用しています。とはいえ、風力発電は旧式の小型風車が使用されているため、大規模な発電効果は期待できないのが現状です。2001年にはISO14001を取得し、環境管理の向上にも努めています。

施設の設備

東村山浄水場の重要な設備としては、以下のものがあります：

• - 浄水設備：原水処理から浄水、配水に関わるすべての施設。
• - 接合井、着水井、混和池、フロック形成池：水処理の初期段階に関わる設備。
• - 薬品処理所や活性炭注入所：水質改善のための薬品を使用する施設。
• - 配水池やポンプ所：浄水後の水を貯蔵し、各家庭へと送水する役割を持つ。

アクセス方法

この浄水場へのアクセスは非常に便利です。西武新宿線・西武西武園線・西武国分寺線の東村山駅西口からは徒歩約20分、新たに運行されているグリーンバスを利用すれば、「浄水場西」または「浄水場東」バス停で下車できます。バスは便利な選択肢ですが、実証運行に関する情報に注意が必要です。

まとめ

全体として、東村山浄水場は東京都民の生活を支える重要なインフラです。安定した水の供給、環境への配慮、そして安全な飲料水を提供するための日々の努力が評価されています。今後の発展も期待されるこの浄水場は、東京都内での水道事業において欠かせない存在と言えるでしょう。

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