東武バスセントラル沼南営業所

東武バスセントラル沼南営業所

東武バスセントラル沼南営業所は、千葉県柏市金山に位置する東武バスセントラルの営業所です。西柏営業事務所の傘下にあり、東葛地域におけるバス路線網の一翼を担っています。ここでは、沼南営業所の概要、歴史、運行路線、そして関連施設について詳しく解説します。

概要

沼南営業所の最寄り停留所は「沼南車庫」です。所属車両のナンバーは柏ナンバーで、以前は野田ナンバーや習志野ナンバーが使用されていました。主に柏市南部を中心に、流山市や一部松戸市への路線を担当し、地域住民の足として重要な役割を果たしています。かつては柏市のコミュニティバス「かしわコミュニティバス」の運行も受託していましたが、現在は廃止されています。

営業所内には、東武グループの自動車整備会社「朝日カーメンテナンス」の沼南工場が併設されており、車両のメンテナンス体制も整っています。

輸送人員

2011年度の輸送人員は1日平均15,305人に達し、地域におけるバスの利用需要の高さを示しています。

車両

2024年現在、三郷・吉川・西柏・沼南の各営業所では、いすゞ車が指定車種となっています。沼南営業所に在籍する車両は全ていすゞ車ですが、過去には日野車も在籍していました。また、現在の所属車両は全てノンステップバスであり、高齢者や体の不自由な方にも優しい設計となっています。

所在地

沼南営業所の所在地は以下の通りです。

沼南営業所: 千葉県柏市金山1008
最寄りバス停: 沼南車庫
手賀の杜ニュータウン折返場: 千葉県柏市手賀の杜4丁目7-12
最寄りバス停: 小野塚台（東武バス）、手賀の杜ニュータウン（阪東バス）
阪東自動車我孫子営業所と共用
手賀の丘公園折返場: 千葉県柏市片山
最寄りバス停: 手賀の丘公園
名戸ヶ谷車庫: 千葉県柏市名戸ケ谷686-1
最寄りバス停: 名戸ヶ谷記念病院前
酒井根車庫: 千葉県柏市酒井根630-22
最寄りバス停: 酒井根
北柏ライフタウン折返場: 千葉県柏市松葉町7丁目27-7
最寄りバス停: 松葉町七丁目
西柏営業事務所と共用

沿革

沼南営業所の前身は、1962年に設置された柏営業所です。一部の路線は、東武野田線の前身である総武鉄道が運行していたバス路線を起源としています。現在地に移転する前は、国道16号に面した柏公園入口交差点付近に位置していました。

1944年3月: 東武鉄道が総武鉄道のバス事業を買収し、野田営業所とする。
1962年7月: 野田営業所柏出張所が柏営業所に昇格、野田営業所を柏営業所野田出張所に組織変更。
1982年11月: 柏営業所西柏出張所を設置。
1986年5月: 西柏出張所が営業所に昇格し、西柏営業所（現在の西柏営業事務所）となる。
1989年4月: 柏営業所を閉所し、沼南町へ移転。沼南営業所を設置。
2002年4月: 東武鉄道のバス事業分社化により西柏営業事務所が発足。地域運行会社として東武バスイースト株式会社が発足し、西柏営業事務所傘下に沼南営業所を置く。
2007年11月23日: かしわコミュニティバス運行開始。当営業所が運行を担当。
2008年3月8日: 西柏営業事務所と共に交通系ICカードPASMOを導入。
2013年3月31日: かしわコミュニティバス廃止。
2021年10月1日: 地域運行会社である東武バスセントラル株式会社が東武バスイースト株式会社を合併。東武バスセントラル西柏営業事務所、沼南営業所となる。

現行路線

沼南営業所が管轄する路線は、主に柏駅東口発着と南柏駅東口発着の2つに大別されます。2021年9月1日からは、西柏営業事務所のメイン路線であった北柏駅発の北柏ライフタウン循環線（北柏01系統）が当営業所に移管され、初めて北柏駅発着路線を管轄しています。

柏駅東口発着

旧沼南町方面と、名戸ヶ谷・新柏駅方面への路線があり、柏駅へのアクセスを担っています。

南柏駅東口発着

主に酒井根・光ヶ丘方面の住宅地と南柏駅を結ぶバスが頻繁に運行されています。

北柏駅発着

北柏ライフタウン循環線（北柏01系統）が運行されています。始発から13時台までは北柏ライフタウン先回り、以降はライフタウン中央先回りで運行されます。

廃止路線

過去には、柏駅と沼南町方面を結ぶ多くの路線がありましたが、再編により長距離路線の多くが廃止されました。これにより生じた公共交通空白地帯の一部には、コミュニティバスやデマンド型交通が導入されました。

沼南営業所は、長年にわたり地域の足として活躍し、これからも地域住民の生活を支える重要な役割を担い続けるでしょう。

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