阪東自動車

阪東自動車株式会社

阪東自動車株式会社（BANDO BUS inc.）は、千葉県我孫子市に本社を構えるバス事業者です。かつては独立系のバス事業者でしたが、1958年に東武鉄道の傘下に入り、現在は東武グループの朝日自動車グループに属しています。地域からは「阪東バス」の愛称で親しまれています。

事業概要

我孫子市と柏市を中心に、地域に密着した乗合バスや特定バス事業を展開しています。さらに、千葉県全域と茨城県の一部地域を対象とした貸切バス事業も行っています。また、我孫子市からの委託を受け、我孫子市民バス「あびバス」の運行も担当し、地域公共交通の一翼を担っています。

歴史

1949年11月15日：設立
1949年12月28日：営業開始。印旛郡の村々と国鉄駅を結ぶ路線を開設
1958年2月：東武鉄道の傘下入り
2002年：東武バス設立により、東武鉄道直営のバス事業が分社化
2003年：東武鉄道グループのバス事業再編により、朝日自動車グループの一員となる

設立当初は印旛地域を中心に路線を展開していましたが、徐々に運行エリアを西側へシフト。現在は我孫子市と柏市が主な運行エリアとなっています。

特徴

系統番号の導入
長らく系統番号は導入されていませんでしたが、2016年より柏駅発着系統、2017年より北[[柏駅]]・布佐駅発着系統で系統番号の使用を開始。2021年には、あけぼの山公園入口周辺の系統改廃に伴い、国土交通省のガイドラインに沿った系統番号が付与されました。
PASMO・Suicaの導入
2009年3月7日より、我孫子市の助成によりPASMO・Suicaが導入され、利便性が向上しました。
深夜バスの運行
2000年代のバス事業規制緩和を受け、一時的に競合事業者が現れたことをきっかけに、我孫子駅・天王台駅発の深夜バスを積極的に運行するようになりました。

本社・営業所

本社・我孫子営業所：我孫子市東我孫子2丁目36番22号
柴崎車庫：我孫子市柴崎130-2
スポーツセンター前折返場：我孫子市布佐平和台6丁目8-12
あけぼの山公園入口折返場：柏市布施1240
大和団地折返場：我孫子市中峠
慈恵医大折返場：柏市柏下151
大津ヶ丘団地折返場：柏市大津ケ丘3丁目53-2
戸張折返場：柏市戸張
手賀の杜ニュータウン折返場：柏市手賀の杜4丁目7-12（東武バスセントラル沼南営業所と共用）

月極駐車場

天王台駐車場：我孫子市天王台6-10-60
木下駐車場：印西市木下1626-4（旧本社・木下営業所）

沿革

設立から現在に至るまで、地域の発展とともに歩んできた阪東自動車。路線の変遷や東武グループとの関係など、その歴史は地域の交通事情を色濃く反映しています。

創業期：印旛地域の村々と駅を結ぶ路線を開設し、地域住民の足として重要な役割を担いました。
東武グループ入り：東武鉄道の傘下に入り、木下 - 我孫子間の路線を引き継ぎ、運行エリアを拡大しました。
団地路線の拡大：湖北台団地の造成などに伴い、団地と駅を結ぶ路線を拡充。柏駅方面への路線も開設しました。
運行エリアの広域化：柏駅東口 - 大津ヶ丘団地線など、新たな地域への路線を開設し、路線網を広げました。
印旛地区からの撤退：千葉ニュータウン計画の縮小や国鉄成田線の増発などにより、印旛地区の路線を整理し、撤退しました。
東武との路線再編：三井団地における路線再編など、東武鉄道との間で路線交換や移管が行われました。
ニュー東豊との競合と深夜帯の運行拡大：ニュー東豊の参入をきっかけに、深夜バスの運行を強化しました。

路線

阪東自動車の路線は、我孫子市、柏市を中心に、地域住民の生活を支える重要な交通手段となっています。詳細な路線情報は公式サイト等でご確認ください。

車両

かつては日野自動車製の車両が主流でしたが、現在は様々なメーカーの車両を導入しています。また、関東地区のバス事業者の中で最初に冷房化100%を達成したことでも知られています。

脚注・参考文献

詳細な情報や参考文献については、記事本文をご参照ください。

関連項目

朝日自動車グループ
東武グループ
あびバス
ニュー東豊

外部リンク

阪東自動車公式サイト
東武グループ バスのご紹介 - 東武鉄道
* 市民バス 愛称「あびバス」 - 我孫子市公式サイト

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