東洋大学赤羽台キャンパス

東洋大学赤羽台キャンパス

東洋大学赤羽台キャンパスは、東京都北区にある東洋大学の重要な拠点の一つです。このキャンパスは、かつて北区立赤羽台中学校があった跡地に整備され、2017年4月に新たな学びの場として開校しました。

概要と開設経緯

キャンパスの建設は、少子化による中学校閉校後の土地活用として始まりました。当初、東洋大学川越キャンパスから総合情報学部を移転させる構想がありましたが、これは見直され、代わりにまったく新しい学部として情報連携学部が設置されました。同大学院には情報連携学研究科も同時に設けられています。学部長には、情報科学分野の第一人者である坂村健氏が就任し、建築設備や内装、プロジェクト全体のプロデュースも氏が主導しました。建物の設計は著名な建築家である隈研吾氏率いる隈研吾建築都市設計事務所が担当し、施工は戸田建設が行いました。キャンパスの周辺地域は、赤羽台団地として知られる住宅街となっています。敷地面積は20,046.46平方メートルを有しています。

沿革

赤羽台の地におけるキャンパス開設に至るまでの主な経緯は以下の通りです。

2006年（平成18年）3月：生徒数の減少に伴い、北区立赤羽台中学校が閉校します。
2010年（平成22年）10月：東洋大学が旧赤羽台中学校の土地と校舎を取得しました。
2011年 - 2015年：京北中学校・高等学校および京北学園白山高等学校の仮校舎として利用されました。
2017年（平成29年）4月：東洋大学赤羽台キャンパスが正式に開校し、情報連携学部および大学院情報連携学研究科が設置されました。
2018年（平成30年）12月：将来的な学部移転・新設に備え、キャンパスに隣接する土地（東京都北区赤羽台1丁目1番1、1丁目1番28の一部）を追加で購入しました。
2021年（令和3年）4月：埼玉県朝霞市にあった朝霞キャンパスからライフデザイン学部が移転しました。
2023年（令和5年）4月：ライフデザイン学部が福祉社会デザイン学部と健康スポーツ科学部に改組・改称されました。

設置学部・大学院

赤羽台キャンパスには、以下の学部と大学院研究科が設置されています。

学部
情報連携学部（情報連携学科）
福祉社会デザイン学部（社会福祉学科、子ども支援学科、人間環境デザイン学科）
健康スポーツ科学部（健康スポーツ科学科、栄養科学科）
大学院
情報連携学研究科（情報連携学専攻）
社会福祉学研究科（社会福祉学専攻）
ライフデザイン学研究科（生活支援学専攻、ヒューマンライフ学専攻、人間環境デザイン専攻）
健康スポーツ科学研究科（健康スポーツ科学専攻、栄養科学専攻）

施設

キャンパス内には、教育研究活動を支える多様な施設が配置されています。特に特徴的なのが、学部・研究科の名称を冠した「HUB」シリーズの建物です。

INIAD HUB-1：情報連携学部の本拠地であり、「イニアード・ハブワン」と呼ばれます。学部長の坂村健氏が提唱するTRONプロジェクトの思想を具現化した、最先端のIoT（モノのインターネット）キャンパスです。様々な設備や機器がネットワークに接続されており、それらはAPIを通じて制御可能です。学内ネットワーク経由で、コンピューターやスマートフォンからこれらの機器を管理・操作できる環境が整備されています。INIADは、「Faculty of Information Networking for Innovation and Design」の略称です。
WELLB HUB-2：2021年4月に開設された建物で、「ウェルビー・ハブツー」と呼ばれます。地下1階、地上9階建ての構造です。
HELPSO HUB-3：2023年4月に運用が始まった体育館施設で、「ヘルスケア・スポーツ・ハブスリー」を意味します。
国際学生寮 AI-House HUB-4：2022年4月に開設された国際学生寮で、「AI-ハウス・ハブフォー」と呼ばれます。地上5階建てで、約300名の学生を収容可能です。

アクセス

キャンパスへのアクセスは、主に鉄道駅からのバス利用となります。JR埼京線・京浜東北線・高崎線・宇都宮線などが乗り入れる赤羽駅、または東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道線の赤羽岩淵駅が最寄駅です。各駅から国際興業バスを利用し、「赤羽台三丁目」「法善寺交番」「弁天通り」「赤羽駅西口」などのバス停がキャンパス周辺に位置しています。

東洋大学赤羽台キャンパスは、旧地の記憶を受け継ぎながら、情報通信技術や人間・社会・健康に関する先進的な教育研究を展開する、現代的な学び舎として機能しています。
機能しています。

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