東矢本駅

東矢本駅について

東矢本駅（ひがしやもとえき）は、宮城県東松島市矢本字下浦に所在する、東日本旅客鉄道の仙石線に所属する駅です。この駅は特に、日本国有鉄道（国鉄）の時代における最後の日、つまり民営化前日である1987年に開業しました。そのため、開業日には多くの注目が集まり、特別な意味を持っています。

歴史

東矢本駅は1987年3月31日に開業し、これは国鉄としての運営が終わる日でもありました。この日に新たに開業した旅客駅は、当駅が唯一です。地域住民の熱望を受け、建設費は全額地元が負担し、請願駅として設立されました。

開業時には、テレビ番組「報道スペシャル列島全中継 国鉄最後の夜」が放送され、国鉄最終日という背景で当駅の開業も生中継で取り上げられました。19時台には仙石線の最終列車も臨時停車し、当駅はその瞬間の様子を映し出す場となりました。この中継では、駅舎の建設に際して国鉄の古いレールを再利用し、ホームの床に旧国鉄の工事用コンクリートを使っていることが伝えられたことが特徴的でした。リポーターのさとう宗幸氏はこの新駅を「国鉄製」と称しました。

年表

• - 1987年3月31日: 東矢本駅が開業。無人駅で、旅客のみの取扱い。
• - 1987年4月1日: 国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる。
• - 2003年10月26日: ICカード「Suica」の利用が可能に。
• - 2011年3月11日: 東北地方太平洋沖地震により全線が不通になる。
• - 2011年7月16日: 矢本 - 石巻間での運行が再開。
• - 2015年5月30日: 仙石線全線復旧に伴い、快速列車の運行が再開されるが、全ての列車は当駅を通過。
• - 2024年10月1日: えきねっとQチケのサービス開始。

駅構造

東矢本駅は、ホームの有効長が90メートルの単式ホームを1面1線持つ地上駅です。石巻駅が管理する無人駅であり、ホーム上には簡易Suica改札機や待合室内には乗車駅証明書の発行機が設置されています。

周辺環境

駅の周辺は主に住宅地で、一戸建て住宅や団地が広がっています。性的な施設には、月観の松（宮城県指定天然記念物）や消防署、東矢本中央公園が北側に位置し、特に月観の松は駅から少し離れています。南側には東松島市矢本運動公園やスーパーマーケットもあり、地域住民にとって便利な環境が整っています。

交通アクセス

近隣にある国道45号や三陸沿岸道路は駅の北側を通り、南側の現道も利用可能です。このように、東矢本駅は地域交通の要所として重要な役割を果たしています。

隣接駅

• - 矢本駅（仙石線）
• - 陸前赤井駅（仙石線）

このように、東矢本駅は地域の交通を支える重要な施設であり、その歴史や周辺環境、設備について知識を深めることは、訪れる人にとって意義深い体験となります。

もう一度検索