矢本駅

概要

矢本駅は、宮城県東松島市矢本字河戸に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）仙石線の駅です。島式ホーム1面2線を有する地上駅で、構内踏切でホームと連絡しています。かつては貨物列車の運行も行われており、その名残で副本線が長めに設けられているのが特徴です。

歴史

1928年（昭和3年）11月22日、宮城電気鉄道の駅として開業しました。その後、1944年（昭和19年）に宮城電気鉄道が国有化され、運輸通信省の駅となりました。1955年（昭和30年）には駅本屋が改築され、1971年（昭和46年）には貨物の取り扱いが、1984年（昭和59年）には荷物の取り扱いが廃止されました。1987年（昭和62年）の国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となっています。

2003年（平成15年）には、自動改札が導入され、ICカード「Suica」が利用可能になりました。また、同年には管理駅となり、周辺の駅を管理するようになりました。2011年（平成23年）の東日本大震災では、津波の影響により全線が不通となりましたが、同年7月には当駅と石巻駅間で運転を再開。その後、2012年（平成24年）には陸前小野駅までの運転が再開され、交換設備も再び使用可能となりました。2015年（平成27年）には、仙石東北ラインの全列車が停車する駅となりました。2024年（令和6年）10月1日からはえきねっとQチケのサービスも開始されています。

駅構造

駅は島式ホーム1面2線を有する地上駅で、ホームへは構内踏切で連絡しています。石巻駅が管理する業務委託駅で、JR東日本東北総合サービスが受託しています。駅には、みどりの窓口、自動券売機、自動改札機（Suica、えきねっとQチケ対応）が設置されており、駅待合室には図書コーナーもあります。かつては、当駅から航空自衛隊松島基地へ至る専用線が分岐していましたが、現在は遊歩道として整備されています。

東日本大震災に伴う不通時には、松島海岸行きの代行バスとの連絡駅となり、鉄道とバスを乗り継ぐ際には、有人通路を利用する必要がありました。バス誘導や旅客案内の業務は、東北総合サービス（矢本駅代行バスセンター）に委託されていました。

利用状況

JR東日本によると、2023年度（令和5年度）の1日平均乗車人員は1,121人です。

駅周辺

駅周辺には商店街が形成されており、7つの商店会が組織されています。駅の南側と北側には、それぞれ異なる景観が広がっています。

のりば

1番線は対向列車がある場合に使用します。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■仙石線
普通：鹿妻駅 - 矢本駅 - 東矢本駅
■仙石東北ライン
特別快速：高城町駅 - 矢本駅 - 石巻駅
快速（赤快速）・快速（緑快速）：陸前小野駅 - 矢本駅 - 陸前赤井駅

外部リンク

駅の情報（矢本駅）：JR東日本

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