東証株価指数

東証株価指数（TOPIX）について

TOPIX（東証株価指数）は、東京証券取引所のプライム市場および以前の第一部に上場していた銘柄を対象にした株価インデックスです。日本取引所グループ（JPX）の関連会社である株式会社JPX総研によって、1秒毎に算出・公表されており、日本経済新聞社の算出している日経平均株価と共に、日本の株式市場における重要な指標として広く利用されています。TOPIXは、株式会社JPX総研の登録商標です。

概要

このインデックスは、1968年1月4日を基準日として設定され、上場企業の時価総額を終値ベースで評価したものです。時価総額の変動に応じて、上場・廃止企業や資本構成の変更により指数が修正される仕組みです。日経平均株価に比べ、特定の業種や企業の影響を受けにくいため、投資家にとっては多様な情報を提供する役割を果たしています。ただし、株券の持ち合いにより時価総額のダブルカウントが生じるため、2004年に浮動株基準の株価指数への改訂が行われました。2005年から2006年にかけて、全ての株価指数を浮動株基準に移行させました。

2021年にはJPX総研が新たに設立され、以降はTOPIXの算出業務などが同社に委託されています。さらに、2024年7月4日には34年半ぶりに最高値を記録し、株式市場における注目の出来事となりました。これにより、TOPIXは日本の株式市場の重要なベンチマークとしての位置を再確認されました。

沿革

TOPIXは1969年に株価指数の公表を開始したのを皮切りに、様々なタイミングで指標を更新してきました。その中で特に注目すべきは、1989年に記録した2866.50ポイントの高値が34年以上も破られなかった点です。2005年の浮動株化や、2010年に配信間隔を1秒単位に短縮したことなど、数々の進化を遂げています。また、特定の企業については市場からの除外など、厳重なルールに則って行われており、市場の変化に柔軟に対応しています。

構成銘柄

TOPIX構成銘柄は、2022年4月1日を基準に様々な企業で構成されています。新規上場企業や市場変更を行った企業は、定められた期限内に指数に組み入れられる仕組みがあります。特に、流通株式の時価総額が100億円未満となった企業に対しては段階的ウエイト低減などの措置が考慮され、2025年までの段階的な見直しが進められています。

以下のルールに基づいて、新たに構成銘柄の入れ替えが行われます。

• - 新規上場企業は新規上場日の翌月末に組入れ。
• - 市場変更が行われた銘柄も同様の扱いを受けます。
• - 一方で、上場廃止となった銘柄は、その日をもって構成から除外される仕組みになっています。

ETF・先物との関係

TOPIXに連動したETFや投資信託も多数存在し、個人投資家からも人気があります。代表的なETFとしては、ダイワ上場投信やNEXT FUNDSなどがあり、逆にレバレッジ型商品も取引可能です。また、先物取引も大阪取引所やシカゴ・マーカンタイル取引所で行われており、広範囲にわたる投資手法が可能です。

日経平均株価との関連性

日経平均株価との関係においては、NT倍率によって両者の相関性を測ることができます。TOPIXは時価総額の大きい企業に影響を受けやすい一方で、日経平均株価は特定銘柄の影響が大きいため、この倍率の変動によって市場のトレンドを見極めることができます。

このように、TOPIXは日本の経済の動向を反映する重要な指標であり、投資家にとっては市場全体の健康状態を知るための重要なツールとなっています。

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