東郷町巡回バス

東郷町巡回バス（とうごうちょうじゅんかいバス）

愛知県愛知郡東郷町で運行されている「東郷町巡回バス」は、地域住民のための大切な交通手段として位置付けられています。このコミュニティバスは、愛称を「じゅんかい君」とし、現在では3つの異なる路線が運行されています。バスの運行は、設立当初のセントラルサービスから、2012年に豊栄交通、さらに後瀬戸自動車運輸へと移管される形で行われています。

運行の特徴

このバスの大きな特徴は、ららぽーと愛知東郷を全路線の共通発着所としている点です。そこからは、東西南北の4本の路線が展開されており、多方向へのアクセスが可能です。また、日進市のコミュニティバス「くるりんばす」との接続も行われており、さらに利便性が高まっています。

ナンバープレートの変更

かつては白ナンバーの自家用形態で運行されていたバスですが、2017年10月1日より運行形態が見直され、事業用の緑ナンバーでの運行に切り替えられました。この変更は法律の改正に対応するもので、より公的な交通手段としての役割が強調されました。

歴史の歩み

「東郷町巡回バス」は2000年4月3日に運行を開始しました。その際、中型バス2台が使われていましたが、現在では日野・ポンチョ4台が運用されています。バス停は、住民が手軽に利用できるように、町内のどこからでも300メートル以内に設置されています。2004年には逆回りコースが新たに設けられ、最終便の時間も18時台に延長されるなど、利便性が向上しました。

2006年には、南北に走る基幹バスの実現を検討する動きがありましたが、実際には2009年に名鉄バス押草団地線が廃止された際、代替手段として東郷町巡回バスが正式に走ることになりました。2021年4月1日からは、ららぽーと愛知東郷から藤田医科大学病院へ向かう直通路線「東郷・藤田医大バス」も運行され始め、利便性がさらに向上しています。

運賃とサービス

運賃は一律100円で、特に「東郷・藤田医大バス」は300円で運行されています。中学生以下や65歳以上、または障害者手帳を持つ方とその付き添い1名は、一般運賃が免除される特典があります。ただし、「東郷・藤田医大バス」の場合、これらに該当する場合も150円の料金が必要です。支払い方法は現金またはPayPayのみ対応しており、交通系ICカードは使えません。ただし、特定の路線ではICカードが利用可能です。

路線と停留所

2021年4月の時点での各路線には以下のような停留所があります:

• - 南西コース: ららぽーと愛知東郷、祐福寺、春木小学校西、東郷町総合体育館など
• - 北コース: ららぽーと愛知東郷、日進駅、御岳コミュニティセンター前など
• - 東コース: ららぽーと愛知東郷、ウッドランド、米野木駅など

これらの停留所を通じて、地域住民の移動を支えるための重要な役割を果たしています。最後に、東郷町巡回バスは地域の生活に密着した公共交通機関として、今後も利用者にとっての利便性向上を目指し、その運行を続けていくことでしょう。

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