東都農駅

東都農駅：日豊本線沿いの静かな駅

宮崎県児湯郡都農町に位置する東都農駅は、九州旅客鉄道（JR九州）日豊本線沿線にある無人駅です。1952年8月21日、日本国有鉄道によって開業しました。開業当初は荷物扱いも行っていましたが、1974年11月20日からは旅客のみの扱いとなり無人駅となりました。その後、1987年の国鉄分割民営化を経て、JR九州の駅となりました。

駅舎は存在せず、代わりに簡素な待合所が設置されています。かつて駅構内には、都農町のリニア実験線見学施設と資料館が併設されていましたが、2006年には解体されました。現在では、美々津駅から都農駅へと続く日豊本線沿いにリニア実験線が並行しており、東都農駅からもその様子を垣間見ることができます。

東都農駅の構造は、地上駅で1線スルー構造の相対式ホーム2面2線からなるシンプルなものです。ホーム間は跨線橋で連絡しており、利用者の利便性を考慮した設計となっています。駅周辺には東都農郵便局や国道10号が位置し、生活圏とのアクセスも良好です。

歴史を紐解くと、1979年4月20日にはリニア展望台が完成しており、リニア実験線への注目度の高さがうかがえます。その後も、宮崎総合鉄道事業部の発足や支社移管などの組織変更を経て、現在に至っています。2017年3月4日のダイヤ改正では、宮崎方面からの当駅止まり普通列車が1年間設定されるなど、運行形態にも変化が見られました。

近年における1日平均乗車人員については、具体的な数値は公開されていませんが、利用状況は周辺の地域住民の生活パターンや、観光客の利用状況など、様々な要因に影響を受けていると考えられます。

東都農駅は、日豊本線沿線の中でも特に静かで落ち着いた雰囲気を持つ駅です。周辺環境との調和を保ちながら、地域住民の足として、ひっそりとその役割を果たし続けています。駅舎こそありませんが、簡素ながらも利用者のための配慮が感じられる、そんな駅と言えるでしょう。

また、東都農駅は美々津駅と都農駅の間に位置しており、日豊本線の沿線における重要な位置づけを担っています。周辺地域との連携を深め、地域社会の発展に貢献していくことが期待されます。

駅概要

所在地：宮崎県児湯郡都農町大字川北字山末
路線：JR九州日豊本線
駅種別：無人駅
ホーム：相対式2面2線
その他：跨線橋あり、待合所あり

周辺情報

東都農郵便局
国道10号

隣の駅

美々津駅
* 都農駅

東都農駅は、歴史と静けさが共存する、まさに日豊本線沿線の隠れた魅力と言えるでしょう。

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