東鳳翩山

東鳳翩山 (ひがしほうべんざん)

東鳳翩山は、山口県の山口市と萩市にまたがる734.2メートルの高さを誇る山です。この山は中国山地の一部、特に長門山地を代表する存在であり、新日本百名山にも選ばれています。

山の特徴と地理

東鳳翩山は、山口市吉敷、萩市佐々並、美祢市美東町の市境に位置し、同じく近くにある西鳳翩山（標高741.9m）と対を成しています。その美しい山の姿は、県都山口市のシンボルの一つとして広く知られています。特に旧小郡町からの景観は、まるで1000メートル級の山のような雄大さを見せ、著名な政治家である岸信介が「吉敷富士」と呼んだ逸話もあります。

山の頂上からは、数十年前の山火事によって木々が失われたため、周囲の美しい風景が360度見渡せる絶好の展望地となっています。

登山情報

東鳳翩山へのアクセスルートは主に2つあり、山口市側に位置する一の坂ダムの上流にある公園近くの「二ツ堂」からの登山道と、山口市と萩市の境にある「21世紀の森」（県道山口旭線沿い）からのルートです。特に「二ツ堂」からのコースは、80分ほどで登頂できるため、初心者や家族連れにとっても理想的な登山スポットとして人気があります。

また、東鳳翩山と西鳳翩山の間には約8キロメートルの縦走ルートが整備されており、登山愛好者には更なる挑戦を提供しています。

近隣の特徴的な場所

周辺には、一の坂ダムや美しい「錦鶏の滝」、さらには「21世紀の森」といった自然の魅力がたくさんあります。これらの場所も合わせて訪れることで、より充実した自然体験が楽しめます。

その他の情報

東鳳翩山に似た名前の「東方便山」（標高359.8m）が山口市仁保にあり、こちらも興味深い登山コースとして知られています。

このように、東鳳翩山は単なる登山スポットにとどまらず、地域の自然環境や文化にも深く根ざした魅力的な場所です。登山を通じて、自然の壮大さや美しさを体感しながら、心に残る思い出を作ることができるでしょう。

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