小郡町

小郡町の概要

小郡町（おごおりちょう）は、かつて山口県のほぼ中央に位置していた自治体です。吉敷郡に属し、古くからある山陽道の宿場町として知られていました。近代に入ると、JR宇部線と山口線が開通したことにより、その交通の要所としての役割が深まることとなります。特に、三田尻駅から機関庫が移転したことで、鉄道関連の商工業が盛んになりました。

小郡町には、県央部に唯一存在する新幹線駅である新山口駅（旧小郡駅）が設置され、これにより山口県中央部の玄関口としての機能も果たしていました。2003年には駅名が小郡駅から新山口駅に改称され、新幹線「のぞみ」の一部が停車するようになりました。

2005年には、山口市、秋穂町、阿知須町、徳地町と合併し、再び山口市が成立したことで小郡町は消滅しました。

地理

小郡町は、椹野川のほとりに広がる町でした。合併前はそのほとんどが山口市に囲まれている状態でした。

隣接自治体

• - 山口市
• - 宇部市
• - 美祢郡：美東町

歴史

小郡町の歴史は1889年に始まります。1889年4月1日、町村制が施行され、当初の上郷村と下郷村が合併して小郡村が誕生しました。1901年には小郡村が町制を敷き、初の小郡町となります。1944年には山口市を中心に、大歳村や平川村などと合併し小郡町は廃止されました。その後、1949年に小郡上郷と小郡下郷が山口市から分立して再び小郡町が設立されますが、再度2005年に合併して消滅しました。

教育機関

小郡町には多くの教育機関が存在し、教育環境が整っていました。以下は代表的な学校です。

• - 小郡町立小郡小学校
• - 小郡町立上郷小学校
• - 小郡町立小郡南小学校
• - 小郡町立小郡中学校
• - 山口県鴻城高等学校
• - 山口県立山口農業高等学校
• - 山口芸術短期大学
• - 片山学園小郡幼稚園

交通

小郡町では鉄道と道路が整備されており、交通の利便性が高い地域でした。具体的には、JR西日本の山陽新幹線および山陽本線、新山口駅を中心に発展していました。また、中国自動車道の小郡ICもあり、交通網は非常に充実していました。

鉄道

• - 山陽新幹線：新山口駅
• - 山陽本線：新山口駅
• - 山口線：新山口駅 - 周防下郷駅 - 上郷駅 - 仁保津駅
• - 宇部線：新山口駅

道路

• - 中国自動車道：小郡IC
• - 環状国道：国道2号（小郡道路）
• - 国道9号

文化

小郡町には多くの地域文化があり、特に各地区の小字が地域のアイデンティティを形成していました。文化資料館や歴史的な名所もあり、多くの観光客を引きつけていました。

著名な人物

小郡町には、著名な政治家や芸術家が多く在住していました。特に、柳井政雄や澤田正之などの政治家が有名で、その子孫が地域の発展に貢献していました。また、俳優の川野太郎も小郡町にゆかりのある人物です。

小郡町はその歴史や文化、経済活動において重要な役割を果たした場所であり、今もその名残が山口市として続いています。

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