東龍強

東龍 強（あずまりゅう つよし）

東龍 強は1987年5月12日にモンゴルのゴビアルタイ地区で生まれ、本名はサンドゥイジャブ・トドビレグです。身長192cm、体重159kgの体格を持つ彼は、玉ノ井部屋に所属していた元大相撲力士です。相撲技術においては右四つを得意とし、上手投げを多用していたことが特徴です。彼が尊敬する力士は元大関の魁皇で、好物は肉、趣味は按摩です。また、お気に入りの映画はアクション作品、特に「ワイルド・スピード」シリーズです。

来歴

支援を受け、15歳のときに日本の明徳義塾高校に相撲留学を開始しました。その後、九州情報大学に進学し、大学2年生の時には全国学生個人体重別選手権大会無差別級で3位に入る成績を収めました。2008年に玉ノ井部屋に入門し、大学を2010年に卒業。新弟子検査を経て、2009年1月の場所で初土俵を踏みました。このときの同期には宝富士や皇風、德勝龍などがいます。

初めて三段目に昇格した2009年9月場所では全勝し、優勝同点となりました。その後、幕下に昇進し、2011年には多くの力士が昇進する中で関取になるチャンスが訪れました。2012年11月場所では西幕下筆頭で6勝1敗の成績を記録し、2013年1月場所で新十両に昇進しました。母の命日であったこの発表は、彼にとって特別な意味を持ちました。

新十両の場所では好成績を収め、続く場所では新入幕を果たします。しかし、しばらくの間、幕内と十両を行ったり来たりする厳しい時期が続きます。2014年には再入幕を果たし、その後も自己最高位を更新し続けました。2017年には3場所連続で勝ち越し、2019年には30場所ぶりの再入幕を達成。このときの成績は、里山に次ぐ歴史的な記録となりました。

2020年以降は新型コロナウイルスの影響を受け、何度かの休場を余儀なくされましたが、それでも彼は立ち上がり続けました。2021年には新型コロナに感染しながらも、復帰を果たしました。2022年には12場所ぶりに幕内に復帰しましたが、すぐに再度十両へ降格してしまいます。

幕内での初勝ち越し

2023年の1月場所、東龍強はついに新入幕からの勝ち越しを達成しました。この瞬間は多くの人にとって特別なものであり、彼自身の努力の結果が実を結んだ瞬間でもありました。その後、2023年2月には親しい人々を招いて結婚披露宴を行い、家庭生活にも新たなスタートを切りました。

彼の今後の目標は「ケガなく、少しでも長く相撲を取りたい」という想いです。相撲生活は多くの苦難とともにありましたが、45歳の自らの歳月や経験を生かし、挑戦し続ける姿勢は多くの人に共感を呼んでいます。2024年には引退を予定しており、断髪式も行われることが発表されています。彼の苦しい道のりは、相撲に対する情熱や dedication の象徴であり、今後の活躍にも目が離せません。

主な成績

通算成績は528勝522敗となっており、幕内成績は62勝88敗です。また、十両優勝は1回（2019年11月場所）の実績を持っています。

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