松下記念病院とは？意味をやさしく解説

松下記念病院

大阪府守口市にある松下記念病院（まつしたきねんびょういん）は、パナソニック健康保険組合が運営する医療機関です。地域医療支援病院、大阪府がん診療拠点病院、臨床研修指定病院など、様々な指定や承認を受けた地域の中核病院として、質の高い医療を提供しています。また、医療事業に加え、松下介護老人保健施設「はーとぴあ」や松下看護専門学校、産業保健センター、健康開発センターといった関連施設も運営しており、幅広い事業を展開しています。

沿革

病院の始まりは1940年 11月、事業主医療機関としての松下病院設立に遡ります。当初は13床という小規模でしたが、1953年 4月に健保直営病院となり、体制を強化。段階的な施設整備により病床数を増やし、1958年 8月には総合病院へと発展しました。1968年 7月には臨床研修指定病院に認定され、医療人材育成にも貢献。1977年には専門センターが設置されるなど、高度・専門医療への対応を進めました。

1986年 3月、病院名を松下記念病院と改称し、守口市外島町へ新築移転。これにより病床数は359床となり、充実した医療環境が整備されました。移転後も、MRI（1990年）、PET-CT（2005年）、高精度放射線治療装置（2009年）といった先進医療機器や、オーダリングシステム（2001年）、電子カルテシステム（2009年）、病院内自律搬送ロボット（2010年）などの最新システムを導入し、医療技術の向上を図ってきました。

病院機能の評価においても、1998年以降、日本医療機能評価機構の認定を継続しています。また、2004年 7月からDPC制度の試行導入を経て、2006年 4月に対象病院となりました。2009年には大阪府がん診療拠点病院および地域医療支援病院として指定・承認され、地域における基幹病院としての役割が公的に認められています。救急医療体制の強化（救急室・ICU改修、HCU新設など）や、地域医療連携の推進（地域医療連携室拡張、医療連携センター開設）、多様なニーズに応える専門病棟（緩和ケア病棟、地域包括ケア病棟）の開設など、継続的な機能強化と地域貢献に取り組んでいます。

診療科

松下記念病院では、以下の多岐にわたる診療科を設けています。

総合診療内科
救急診療科
糖尿病・内分泌内科
足病診療科
呼吸器内科
血液内科
消化器内科
循環器内科
脳神経内科
精神神経科
外科
脳神経外科
整形外科
リハビリテーション科
皮膚科
泌尿器科
眼科
耳鼻咽喉科
腎不全科
麻酔科
放射線科
小児科
産婦人科
歯科口腔外科
緩和ケア内科
臨床検査科

交通アクセス

病院へのアクセスは、京阪電鉄の守口市駅から徒歩約15分、大阪メトロ谷町線の守口駅からは徒歩約10分です。バスをご利用の場合、京阪バスタウンくるの「外島町（松下記念病院）」バス停が便利です。

車では、阪神高速道路12号守口線（西行き）の守口ランプが最寄りとなります。病院敷地内には有料駐車場（176台）が完備されています。