松久保新吾

松久保新吾

松久保新吾（まつくぼ しんご、1969年5月23日生まれ）は愛知県一宮市出身の元プロ野球選手で、ポジションは外野手です。彼は右投左打として知られています。

来歴

松久保は愛工大名電高等学校で、1学年上の有名な選手、山崎武司と共にクリーンアップを任されていました。この高校時代に培った打撃力が評価され、1987年に行われたプロ野球ドラフトで近鉄バファローズから3位指名を受けて入団しました。プロ入り当初からその才能を期待されていましたが、彼のキャリアは波乱に満ちていました。

1989年、松久保はメジャーリーグのルーキーリーグであるソルトレイクシティ・トラッパーズに野球留学をし、さらに経験を積むことができました。そして1990年にはついに一軍に初出場を果たし、自身の才能を証明しました。ただし、その後のプロフェッショナルなキャリアは、彼にとって必ずしも順風満帆ではありませんでした。特に1996年オフに一軍出場がなかったことから自由契約となり、その後横浜ベイスターズにテスト入団しますが、2年間一軍出場の機会は訪れず、1998年のオフには現役を引退する決断を下しました。

引退後の活動

引退後は審判を目指していましたが、募集がなかったため、その希望はかなわず、愛知県で運送業を営むこととなりました。彼のキャリアはプロ野球選手として成功を収めつつも、その後の道に苦労した一面もあります。

特徴的な出来事

松久保のプレイの中で特に記憶に残るのは、1994年6月5日、福岡ドームで行われた福岡ダイエーホークス戦においての一幕です。彼は若田部健一から打った大飛球が鉄骨部分に当たり、その後ファウルゾーンにいた二塁手の森脇浩司にキャッチされました。実はこれは福岡ドームの天井鉄骨に打球を当てた最初の選手としての記録でもあり、特異な体験となりました。

経歴に伴う記録

松久保のプロキャリアで記録した成果の一部を以下に示します。

• - 初出場・初安打：1990年10月17日、対ロッテオリオンズ戦（藤井寺球場）で7番・左翼として先発出場し、白武佳久から単打を放ちました。
• - 初盗塁：同試合にて白武佳久から。
• - 初打点：1992年5月31日、西武ライオンズ戦で石井丈裕から二塁打を記録。
• - 初本塁打：1994年6月1日、対西武ライオンズ戦で郭泰源から中越2ランを打ちました。

背番号

松久保はプロ野球チームで以下の背番号を付けてプレーしていました。

• - 43（1988年 - 1996年）
• - 45（1997年 - 1998年）

松久保新吾という選手は、そのキャリアの中で貴重な経験や記録を重ねながら、野球界に名を刻んだ選手です。彼の活躍は多くのファンの心に残り、今でも語り継がれています。

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