松井秀喜ベースボールミュージアム

概要

石川県能美市に位置する松井秀喜ベースボールミュージアムは、郷土が生んだ偉大なプロ野球選手、松井秀喜氏の輝かしい足跡を記念し、その功績を後世に伝えるための博物館です。宗教法人瑠璃教会傘下のオフィスルリによって運営されています。

沿革

能美市出身の松井秀喜氏が1993年に読売ジャイアンツへ入団した翌年の1994年、二代目司教であり松井氏の父である松井昌雄氏によって、当時の「松井秀喜 野球の館」として現在の別館にあたる場所に開設されました。その後、展示スペースの拡充が求められたことから、2005年12月、旧館の向かい側に新たな本館が建設されました。このバロック様式の新本館は、建築士である松井氏の兄、松井利喜氏が設計を手がけています。新本館の開館とともに、施設の名称は現在の「松井秀喜ベースボールミュージアム」に改められました。この博物館は多くの野球ファンに愛され、2016年6月11日には累計入館者数が100万人を突破しています。

主な展示

ミュージアムでは、松井秀喜氏の野球人生を網羅する多岐にわたる展示が行われています。

• - 松井秀喜と野球

幼少期に野球と出会った頃の写真や、星稜高等学校からプロ入り、そしてメジャーリーグへと活躍の場を移していく過程で着用したユニフォームなどが展示されています。

• - 夢の始まり

少年野球時代の貴重な資料や三角ベースをする写真を通して、夢への第一歩が紹介されます。

• - 甲子園に描いた夢へのアーチ

高校球児として甲子園で活躍した星稜高校時代の記念品が集められています。

• - 栄光の巨人軍へ

読売ジャイアンツでの輝かしい記録や記念品が展示され、プロ野球選手としての足跡をたどることができます。

• - 新たな夢を求め、メジャーリーグへ

海を渡り、ニューヨーク・ヤンキースやロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムで活躍したメジャーリーグ時代の使用品や記念品が並びます。

• - World Series 2009 松井選手の軌跡

2009年のワールドシリーズで日本人初のMVPを獲得した偉業に焦点を当て、当時の興奮を伝える国内外の新聞記事などが展示されています。

• - ホームランの軌跡

多くのファンを魅了した松井氏のホームランに関する写真が展示され、その長打力を物語っています。

• - HIDEKI'S SQUARE

かつてヤンキースタジアムの一部として実際に使用されていたフェンスや、松井氏が使用していたロッカーが再現・展示されており、メジャーリーグの雰囲気を肌で感じることができます。

ミュージアムショップ

施設内のショップでは、ユニークな商品が販売されています。特に注目されるのは「松井家秘伝のカレー」です。これは、松井氏の実母であるさえ子氏のレシピを忠実に再現したもので、練習中や試合前など、シーンを想定した2つのバージョンが用意されています。このカレーは、ニッポン放送が発売元および販売元を務め、エム・シーシー食品が製造を手がけています。

アクセス・利用案内

休館日は毎週火曜日ですが、祝日や行楽時期には開館している場合があります。年末年始も休館となります。

アクセスについては、以下の方法があります。

北陸自動車道小松インターチェンジより車で約4分。
IRいしかわ鉄道線能美根上駅からは「のみバス」の山口方面行きに乗車し、「松井秀喜ミュージアム」バス停で下車（所要時間約10分）。
* 小松空港よりタクシーで約7分。

松井秀喜ベースボールミュージアムは、彼の野球人生における感動的な瞬間や偉業を、様々な展示を通して体感できる場所です。野球ファンはもちろん、多くの方々に訪れていただきたい施設です。

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