松井章圭

松井章圭

松井章圭（まつい しょうけい、韓国名: 文 章圭〈ぶん あきよし/ムン・ジャンギュ〉）は、1963年1月15日に東京都文京区で生まれた日本の空手家であり、国際空手道連盟極真会館の館長を務めています。名高い極真空手の八段を持つ彼は、また大東流合気柔術の二段でもあります。松井は、日本の空手界を代表する人物の一人として知られ、外国人初の全世界空手道選手権大会で優勝した実績を持っています。彼は大山倍達や盧山初雄と共に、極真空手の普及において重要な役割を果たしました。

来歴

松井は在日韓国人2世として生まれ、千葉県柏市で育ちました。彼の空手との出会いは、1975年に小学6年生の時に『空手バカ一代』という漫画を読み、大山倍達に憧れたことから始まりました。すぐに少林寺拳法を辞め、流山市の極真会館千葉北支部（月塵道場）に入門しました。14歳で極真史上最年少の黒帯を取得し、その後も本部道場での特訓を重ね、数名の先輩から指導を受けながら成長しました。

選手時代、松井は数々の大会で好成績を残しました。1980年の全日本選手権大会で初出場し、4位となり、その後も連続して全国大会での入賞を果たしました。1985年には第17回全日本選手権大会で優勝し、1986年には2連覇を達成、そして1987年には第4回全世界選手権大会でスイスのアンディ・フグを破って外国人初の王者となりました。彼はその経歴を通して、数々の名勝負を繰り広げ、空手の技術を磨き続けました。

引退後

松井は選手としてのキャリアを終えた後も、空手界での活動を続けています。彼は1991年に極真会館に復帰し、浅草に道場を設立しました。その後、極真会館の組織改革を経て館長として活動し続けてきました。1994年には大山倍達の後継者に選ばれたものの、後に内部の混乱から極真会館は分裂し、それに伴う裁判が行われました。松井はこの分裂後も自身の団体「国際空手道連盟極真会館」を設立しましたが、商標権については争いが続きました。

松井は、極真空手の普及と発展に取り組む傍ら、2020年の東京オリンピックにおける空手の公式競技化に向けた活動にも積極的に関与しました。また、彼の名前は一度、松井章圭から松井章奎に改名され、流派の伝統を大切にする姿勢が強調されています。

評価

松井章圭は、技術と精神の融合を図り、空手道の普及に尽力している人物として評価されています。彼の指導法は、礼儀や親孝行の重要性を重視し、多くの学生や後進に影響を与えています。現役選手時代の姿勢はもちろん、現代の社会においても多くの影響力を持っています。松井の成績は全56試合において50勝6敗という素晴らしい記録を残しており、その功績は今も語り継がれています。

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