松前高広

松前高広（まつまえ たかひろ）は、寛永20年（1643年）に松前藩の第3代藩主・松前氏広の長男として生まれました。慶安元年（1648年）に父が亡くなったため、わずか6歳で家督を継承しますが、幼少のため、藩政は高祖父・松前慶広の甥である蛎崎友広や蛎崎利広らによって執り行われました。

承応2年（1653年）には湯の川温泉で湯治を行っています。

当時の蝦夷地では、アイヌの集団であるメナシクルとシュムクルとの間で抗争が激化していました。承応4年/明暦元年（1655年）、高広は仲介に乗り出し、両者の講和を試みます。一度は和睦が成立したものの、寛文年間には再び抗争が激化してしまいました。

寛文5年（1665年）7月5日、高広は23歳という若さで亡くなりました。跡は長男の矩広が継ぎました。

系譜

父：松前氏広
母：清涼院（蠣崎友広の娘）
正室：蠣崎利広の娘
子女：
松前矩広（長男）
伊沢忠広
松前弥六郎
仙子（松前当広室）

松前高広と関連のある場所

湯倉神社
徳山大神宮

若くして藩主となり、激動の時代を生きた松前高広。その短い生涯は、藩の安定とアイヌ民族との関係に尽くされたと言えるでしょう。

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