松原昭

松原昭：日本の外交官、マリ共和国大使

松原昭（まつばら あきら、生年非公開 - 2016年5月13日）は、日本の外交官であり、マリ共和国駐箚特命全権大使を務めた人物です。その生涯と業績について、以下に詳細をまとめます。

経歴

[東京都]]出身の松原昭は、関西学院高等部を経て、1973年（昭和48年）に[関西学院大学商学部を卒業しました。1976年（昭和51年）に外務省に入省し、外交官としてのキャリアをスタートさせました。

外務省では、国際機関人事センター室長などの要職を歴任し、2008年（平成20年）3月には外務省研修所指導官に就任しました。外交官の育成にも貢献したことが伺えます。

2012年（平成24年）10月11日、松原昭はマリ共和国駐箚特命全権大使に任命されました。西アフリカに位置するマリ共和国は、政治的・社会的に不安定な状況にある国であり、大使としての任務は困難を伴うものでした。

2013年1月16日には、アルジェリア人質事件が発生しました。マリの治安情勢が急速に悪化したため、松原昭は1月23日に在マリ日本国大使館を一時閉鎖するという決断を下しました。大使館業務は、1月27日から在フランス日本国大使館に移管され、松原昭自身もパリで大使業務を継続することになりました。このような緊急事態への対応は、大使としての危機管理能力が問われるものであり、松原昭はその重責を果たしました。

[2016年]]5月13日、松原昭は逝去されました。その功績を称えられ、[従四位が追贈され、瑞宝中綬章が授与されました。

同期入省者

松原昭と同期で外務省に入省した人物の中には、以下のような著名な外交官がいます。

天野之弥（国際原子力機関事務局長、在ウィーン国際機関日本政府代表部大使）
小松一郎（内閣法制局長官、駐フランス大使、駐スイス大使、外務省国際法局長、外務省欧州局長）
武藤正敏（駐韓大使、駐クウェート大使）
小島誠二（関西担当大使、駐タイ大使、儀典長、科学技術協力担当大使、駐パキスタン大使）
神余隆博（関西学院大学副学長、駐ドイツ大使、国連大使（次席））

その他多数

これらの同期入省者の顔ぶれからも、松原昭が優秀な外交官であったことが伺えます。

人物

松原昭は、困難な状況下でも冷静かつ的確な判断を下し、日本の国益を守るために尽力した外交官でした。マリ共和国という難しい地域で大使を務め、アルジェリア人質事件という危機にも対応しました。その功績は、日本の外交史に刻まれるべきものです。

外部リンク

関学出身者の大使として西アフリカのマリに駐在（関西学院大学ホームページ）

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