小島誠二

小島誠二について

小島誠二（こじま せいじ）は、1948年2月7日生まれの日本の外交官です。2010年からタイ駐箚特命全権大使、2012年からは特命全権大使（関西担当）を務めました。外交官としてのキャリアは多岐にわたり、国際的な舞台で活躍しました。また、駐韓国大使や外務事務次官を務めた須之部量三を義父に持ちます。

経歴

1970年に東京大学法学部を卒業後、外務公務員採用上級試験に合格し、1972年に外務省に入省しました。その後、オックスフォード大学に留学し、欧亜局西欧第二課首席事務官を務めるなど、着実にキャリアを積み重ねました。

1983年には在オーストラリア日本国大使館一等書記官、1986年にはアジア開発銀行に出向、1989年には経済協力局開発協力課長、1990年には経済協力局調査計画課長、1993年にはアジア局地域政策課長を歴任しました。1994年には在インド日本国大使館参事官、1997年には在アメリカ合衆国日本国大使館公使として海外での勤務を重ねました。1999年には大臣官房審議官兼経済協力局に就任し、2001年には外務省大臣官房付兼内閣官房内閣審議官、内閣官房遺棄化学兵器処理対策室長兼内閣府大臣官房遺棄化学兵器処理担当室長を務めました。2002年には在英国日本国大使館公使、2004年には国際協力機構理事、2006年にはパキスタン駐箚特命全権大使、2008年には科学技術協力担当大使、2009年には儀典長を歴任しました。2010年にはタイ王国駐箚特命全権大使、2012年には特命全権大使（関西担当）、政府代表に就任しました。2014年3月14日に辞職し、同年4月1日には同志社大学法学部政治学科客員教授に就任しました。2022年4月29日には、瑞宝重光章を受章しました。

また、一般社団法人海外環境協力センターの理事も務めています。

人物

小島氏は、外務省入省以来、国際協力、経済協力、アジア外交、安全保障など、多岐にわたる分野で活躍しました。特に、タイ王国駐箚特命全権大使としては、タイと日本の友好関係の強化に大きく貢献しました。また、関西担当の特命全権大使としては、関西地域の国際化を推進しました。

家族

夫人との間に二子をもうけています。

同期

小島氏の同期には、以下のような人物がいます。

天野之弥（国際原子力機関事務局長、在ウィーン国際機関日本政府代表部大使）
小松一郎（内閣法制局長官、駐フランス大使、駐スイス大使、外務省国際法局長、外務省欧州局長）
武藤正敏（駐韓大使、駐クウェート大使）
神余隆博（関西学院大学副学長、駐ドイツ大使、国連大使（次席））
高橋文明（駐スペイン大使、駐カンボジア大使）
野本佳夫（駐スロバキア大使）
石栗勉（京都外国語大学教授、国連アジア太平洋平和軍縮センター所長）
石川薫（日本国際フォーラム研究本部長、駐カナダ大使、駐エジプト大使、外務省経済局長）
伊藤誠（駐ブルガリア大使、駐タンザニア大使）
近藤誠一（文化庁長官、駐デンマーク大使、ユネスコ大使）
橋広治（駐パプアニューギニア大使）
峯村保雄（駐エルサルバドル大使）
肥塚隆（迎賓館長、駐オランダ大使、宮内庁式部副長、駐ホンジュラス大使）
山口英一（駐バチカン大使、駐コスタリカ大使）
横田順子（駐ラオス大使）
佐藤英夫（駐イスラエル大使、駐バーレーン大使、駐アフガニスタン大使）
二階尚人（駐チリ大使、駐ガーナ大使）
松原昭（駐マリ大使）
荒木喜代志（駐トルコ大使、COP10担当大使、国際テロ対策担当大使）

外部リンク

「風の中の竹」になぞらえてタイ外交を論ずる - 2018年5月10日
アジア開発銀行（ADB）から学ぶこと －ADBの50年にわたる歴史を振り返って－ - 2019年9月17日
アジア開発銀行（ADB）から学ぶこと（続）－中国のADB加盟－ - 2020年6月15日



小島誠二は、その豊富な経験と知識を活かし、日本の外交に大きく貢献した人物として、今後もその功績が語り継がれるでしょう。

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