松原隆一郎

松原 隆一郎のプロフィール

松原隆一郎（まつばらりゅういちろう）は、1956年9月5日生まれの日本の社会経済学者です。彼は主に社会経済学と経済思想を専攻し、現在は放送大学で教授を務めています。また、東京大学名誉教授としても知られています。

来歴

松原は神戸市で生まれ、地元の小学校から名門の灘中学校・高等学校を経て、1979年に東京大学工学部都市工学科を卒業しました。その後、東京大学大学院経済学研究科で第2種博士課程の単位を取得し、1985年に退学します。その年には東京大学教養学部の助教授に就任し、2001年には大学院総合文化研究科の教授としても活動を開始しました。彼は2018年3月末に東京大学を退職し、同年4月から放送大学の教養学部で教鞭を取っています。

人物

松原の家族は製鉄業を営んでいましたが、破綻を経験したことから、経済学の合理性や効率性に対して疑問を持つようになったと述べています。また、彼は『諸君!』や『中央公論』などの論壇誌に寄稿し、経済についての見解を発表しています。

さらに、格闘技やプロレスにも深い造詣があり、国際空道連盟大道塾で5段の資格を持つほか、講道館柔道では3段の実力者です。2007年2月には東京大学の柔道部部長に就任しました。また、テレビ番組「探偵!ナイトスクープ」のファンであり、2007年には顧問として出演しています。

松原は2018年3月21日に東京大学での最終講義を開催し、自由放任的な経済に対する社会的規制の重要性について講義しました。彼の見解は多くの教え子や同僚に影響を与えました。

主な著作

松原は多くの著作を残しており、その中には以下のようなものがあります。

• - 『豊かさの文化経済学』（丸善、1993年）
• - 『消費資本主義のゆくえ コンビニから見た日本経済』（ちくま新書、2000年）
• - 『長期不況論 信頼の崩壊から再生へ』（日本放送出版協会・NHKブックス、2003年）
• - 『経済学の名著30』（ちくま新書、2009年）
• - 『日本経済論「国際競争力」という幻想』（NHK出版新書、2011年）
• - 『頼介伝 無名の起業家が生きた知られざる日本現代史』（苦楽堂、2018年）

また、共著や共編著としても多数の作品に関与しており、さまざまな経済問題や思想についての見解を発表しています。

著名な部下

松原の教え子には、東京大学の井上彰、北海道大学の橋本努、立命館大学の山下範久などがいます。また、成城大学の阿部勘一、群馬県立女子大学の原谷直樹、日本女子体育大学の溝口紀子など、全国各地で多くの教授を育てています。

まとめ

松原隆一郎は、経済学の専門家として多くの著作を持ち、教育者としても多くの学生を育ててきた重要な存在です。彼の経歴や考え方は、経済学のみならず社会全体に影響を与え続けています。

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