松口VS小林

松口VS小林：お笑いコンビの足跡

松口VS小林は、1992年に吉本興業に所属して結成されたお笑いコンビです。このコンビは、ツッコミを担当する松口祐樹さんと、ボケ担当の小林友治さんから成り立っています。彼らは、プロレスへの共通の愛情から意気投合し、芸人としての道を歩み始めました。

コンビの始まりと活躍

心斎橋筋2丁目劇場を主な活動拠点とし、コントを中心にパフォーマンスを展開した松口VS小林。彼らのコントはプロレス技を駆使した激しい内容が特徴で、観客を魅了しました。デビュー1年目からは2丁目劇場のレギラーメンバーに選ばれ、月1回のトーナメント大会で3連覇を果たすなど、彼らは同期の中でも頭角を現しました。しかし、彼らの活動には光と影がありました。

コンビ内の葛藤

結成から2年目を迎えるころ、小林がピン芸人としてテレビやライブに引っ張りだことなり、二人の間に格差が生まれていきました。この状況に対して松口は強い嫉妬を感じるようになっていきます。さらに、松口が尊敬していた漫才師が急死したことにより、漫才への挑戦したいという気持ちが再燃し、最終的にコンビを解散する決断をしました。

解散を切り出す松口に対し、小林は最初こそ拒否を続けましたが、最終的には松口の意向を受け入れ、解散が決定しました。小林は後に、当時作っていたネタがあまりにも無茶苦茶であったため、松口から「お前とやってたら絶対売れない」と言われたことも解散の一因であったと語っています。

解散後のそれぞれの道

解散後、松口は「ハリガネロック」を結成し、さらに多くの活動を展開。しかし、彼は2001年に「ユウキロック」としても知られるようになりました。一方、小林は村越周司と「モストデンジャラスコンビ」を結成し、その後芸名を「ケンドーコバヤシ」としてピン芸人として活動するようになります。

お互いへの評価と関係

解散はしたものの、松口と小林の関係は決して悪化することはありませんでした。松口は著書の中で小林を「類まれな才能の持ち主」と称え、小林も松口との共演を望み、「俺ら2人でMCやったら1番おもろい」とコメントしています。彼らは解散後も互いを尊重し合う関係を築いていました。

コンビ名の由来

コンビ名の「松口VS小林」の「VS」は、「バーサス」としてではなく「ブイエス」と読まれます。これは松口が「VS」の正しい読み方を知らなかったために生まれたエピソードで、コンビ活動中もこの事実を小林には伝えていなかったそうです。

主な出演番組

彼らは解散後もそれぞれのコンビで活躍しており、「すんげー!Best10」や「オールザッツ漫才」といった番組にも出演。そして、1994年10月26日にはTBSテレビの「楽珍!スポーツ共和国」にも顔を見せました。

松口VS小林は短い活動期間ながら、その影響力やユニークなエピソードで今なお多くの人々の記憶に残っています。

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