松尾たいこ

松尾たいこ：独自の色彩を放つイラストレーター

松尾たいこ（1963年9月12日 - ）は、広島県呉市出身のイラストレーターです。現在は東京都在住。ジャーナリストの佐々木俊尚を夫に持ちます。

人物と経歴

幼少の頃から絵を描くことに情熱を注ぎ、広島県立広島国泰寺高等学校時代には、その才能を認められ卒業アルバムの挿絵を担当。これが彼女の最初の仕事となりました。しかし、当時の彼女は東京の美術大学を目指すほどの自信がなく、周囲の勧めに従い広島女学院大学短期大学部へ進学。卒業後はマツダに11年間勤務し、システム開発などに携わりました。

絵への情熱を諦めきれず、1995年、32歳でマツダを退職し上京。セツ・モードセミナーや福井真一イラストレーション教室で本格的に絵を学び始めました。1998年には、第16回「ザ・チョイス」年度賞鈴木成一賞を受賞し、フリーのイラストレーターとして独立。

上京は、彼女にとって初めての自己決定でした。高校生の時の彼女に会えるなら、「そんなことはない」と声をかけ、何かを始めるのに遅すぎることはないと伝えたいと語っています。また、将来やりたいことが見つからない高校生には、焦る必要はないとエールを送っています。

書籍カバーの分野では、「奇想コレクション」シリーズ、「日本の古典をよむ」シリーズ、「スティーブン・キング」シリーズ、横山秀夫『クライマーズハイ』、カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』、小林聡美『アロハ魂』、柴田よしき『愛より優しい旅の空』など、300冊を超える装丁画を手がけています。その他、CDジャケット、広告ポスター、パッケージデザインなど、幅広い分野で活躍しています。

2017年には、広島県立美術館の日本・ブータン国交30周年記念特別展「ブータン展」のアートディレクターに選出され、展示会場の設計なども担当しました。

外部リンク

TAIKO MATSUO Official Site
松尾たいこブログ「私だけの色を探して」
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