松山町 (宇部市)

松山町（まつやまちょう）

松山町は、山口県宇部市にある地名であり、現在は松山町一丁目から松山町五丁目までが設置されています。この地域は住居表示施行地域に指定されており、郵便番号は755-0026で、宇部郵便局が管轄しています。

地理的特徴

この町は、宇部市の中心市街地から南東方向に広がる帯状の地域です。北西側には常盤町、北東側には常藤町や東新川町、芝中町、東芝中町、末広町が接しており、南西には錦町や昭和町、さらに南には岬町があります。松山町は商業地域と住宅地が入り混じったエリアで、国道190号沿いには中規模のマンションや商店、事務所が立ち並んでいます。また、地区内の国道190号と国道490号にはそれぞれ松山通り、参宮通りといった愛称が付けられています。

かつて松山町は、炭鉱に沿って発展した宇部市の中心市街地の一部でした。特に宇部岬駅周辺は、東見初炭鉱へ向かう通勤者でにぎわいを見せていました。しかし、1945年の空襲では地域も大きな影響を受け、多くの家屋が焼失しました。このような戦災を経て、戦後には一丁目と二丁目において戦災復興都市計画が実施され、広幅員の道路を持つ近代的な街区に生まれ変わりました。対照的に、三丁目から五丁目は戦前の区割りが残り、炭鉱の閉山以降は急速に衰退してしまいました。2000年には宇部市が策定した「宇部市中心市街地活性化基本計画」において、松山町自体が「中心市街地」の範囲外とされました。

歴史的沿革

松山町の沿革は1923年に始まります。この年の8月1日、宇部岬駅が開業しました。1950年には戦災復興都市計画に基づいて一丁目と二丁目の現行の街区が完成しました。その後、1967年に一丁目に宇部市勤労青少年会館が開館し、2000年10月には神原ふれあいセンターが新たに設立されました。

交通の便

松山町へのアクセスは、鉄道と路線バスが便利です。JR西日本の東新川駅または宇部岬駅で下車し、その後は徒歩やバスを利用することができます。また、宇部市交通局が運営するバスも利用でき、「商工会議所前」、「松山町二丁目」、「松山町四丁目」、「松山町五丁目」バス停で下車することで、松山町にアクセスできます。

これらの特徴を持つ松山町は、商業と住居が共存し、歴史的背景や交通インフラも整った地域です。

もう一度検索