国道190号

国道190号：山口県沿岸を結ぶ主要道路

国道190号は、山口県山口市を起点とし、宇部市を経由して下関市に至る、全長43.7kmの一般[[国道]]です。山陽道沿いに位置する国道2号や9号とは異なり、周防灘沿いを走る沿岸ルートとして整備され、宇部市中心部を通過することから、県内でも有数の交通量を誇る主要道路となっています。特に、宇部市藤山交差点や厚東川大橋周辺は、県内屈指の交通量を記録しています。

海沿いを走る国道

国道190号は、山間部を通る旧山陽道（西国街道）沿いの国道2号および国道9号の海側に位置しています。沿岸地域を繋ぐ役割を担い、多くの市街地や港湾とを結ぶ重要な交通インフラとして機能しています。

主要な並行道路と連携

国道190号の機能を補完する道路として、いくつかの並行道路が整備されています。山口市小郡から阿知須間では山口県道212号山口阿知須宇部線が、山口市と宇部市間では山口宇部道路と宇部湾岸道路（山口県道6号山口宇部線）が、宇部市と山陽小野田市間では山陽自動車道宇部下関線がそれぞれ並行して走っています。これらの道路と連携することで、地域間の交通網を強化し、スムーズな交通の流れを確保しています。

歴史と整備

国道190号の歴史は古く、1953年に二級[[国道]]190号山口埴生線として指定されました。その後、1960年には山口山陽線と改称され、1965年には一般[[国道]]190号となりました。建設省（現・国土交通省）の直轄路線として、数々のバイパスや拡幅工事が行われ、現在に至っています。

主な整備内容としては、厚東川バイパス（1966年完成）、床波バイパス（1968年開通）、常盤拡幅（1971年完成）、小野田バイパス（1973年開通）、阿知須バイパス（1976年開通）、東割交差点の立体交差化と厚東川大橋架け替え（2003年完成）などがあります。2008年には国道2号厚狭・埴生バイパスの全通に伴い、山陽小野田市内の旧国道2号の一部区間が国道190号に編入され、終点が変更されました。

路線状況

国道190号は、宇部市中心部において4車線以上の区間が存在します。具体的には、江頭交差点から東芝中町交差点間、東芝中町交差点から新町交差点間、新町交差点から労災病院交差点間などです。しかし、それ以外の区間はほとんどが2車線道路となっています。

バイパス

国道190号には、阿知須バイパス、床波バイパス、厚東川バイパス、小野田バイパスなど、いくつかのバイパスが整備されています。これらのバイパスは、旧道を迂回する形で建設されており、交通渋滞の緩和や安全性の向上に貢献しています。

通称

宇部市中心部では、区間によって「松山通り」や「常盤通り」といった通称が使用されています。

道路施設

国道190号には、新川大橋、厚東川大橋、有帆川橋、厚狭川橋などの橋梁が整備されています。これらの橋梁は、河川を越える重要な役割を担っています。

地理

国道190号は、山口市、宇部市、山陽小野田市、下関市を通過しています。沿線には、道の駅きららあじす、サンパークあじす、山口宇部医療センター、宇部興産中央病院、ときわ公園、宇部市役所、山口労災病院、王喜温泉、糸根温泉などの施設があります。また、宇部線や小野田線といった鉄道とも交差しています。

まとめ

国道190号は、山口県の沿岸部を縦断する重要な一般[[国道]]です。歴史と整備の歴史を積み重ね、現在も交通の要として重要な役割を担っています。今後も、交通量の増加に対応するための整備が継続されることが期待されます。

もう一度検索