松岩駅

松岩駅（まついわえき）について

松岩駅は、宮城県気仙沼市松崎片浜に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）気仙沼線BRT（バス高速輸送システム）のバス停留所です。かつては同線の鉄道駅として機能していましたが、東日本大震災による津波で甚大な被害を受け、現在はバス専用道上の停留所として再出発しました。

歴史

松岩駅は、1957年（昭和32年）に日本国有鉄道（国鉄）気仙沼線の駅として開業しました。当初は旅客と貨物の両方を取り扱う一般駅でしたが、1963年（昭和38年）に貨物営業を廃止し、旅客駅となりました。その後、1972年（昭和47年）には荷物扱いも廃止され、無人駅となっています。国鉄分割民営化により、1987年（昭和62年）からはJR東日本の駅となりました。

2011年（平成23年）3月11日に発生した東日本大震災では、津波により駅施設が流失するという壊滅的な被害を受けました。その後、2012年（平成24年）8月20日にBRTとして仮復旧し、2018年（平成30年）にはバス専用道の延伸に伴い、専用道上に駅が移設されました。そして、2020年（令和2年）4月1日、柳津駅 - 気仙沼駅間の鉄道事業廃止に伴い、鉄道駅としての役割を終えました。

駅構造

現在の松岩駅は、鉄道駅時代のホームと線路が撤去された場所に、上下線の乗降場が向かい合って設置されています。構内は2車線で、柳津方面行きの乗降場には待合室とトイレが設けられています。赤岩港方面には一般道との接続があり、気仙沼市立病院駅を経由する便が利用します。

BRT運行開始当初は県道上に設置されていましたが、バス専用道延伸に伴い現在の場所に移設されました。震災前の鉄道駅時代は、単式ホーム1面1線を有する地上駅で、気仙沼駅が管理する無人駅でした。コンクリート製の駅舎も存在しましたが、津波で流失し、現在はホームの一部が残るのみとなっています。

利用状況

JR東日本によると、2023年度（令和5年度）のBRTにおける1日平均乗車人員は42人です。2013年度（平成25年度）以降の乗車人員の推移は以下の通りです。（具体的な数値データは省略）

駅周辺

駅の西側は宮城県道26号線に面しており、隣接する「片浜」停留所では、ミヤコーバスが運行する仙台 - 気仙沼間の高速バスが利用できます。駅の東側では震災後、区画整理が進められていますが、商業施設の誘致は交渉が難航しており、2022年9月時点では具体的な見通しは立っていないと報じられています。

隣接する停留所

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■気仙沼線BRT

専用道経由: 岩月駅 - 松岩駅 - 赤岩港駅
一般道経由: 岩月駅 - 松岩駅 - 気仙沼市立病院駅

かつて存在した鉄道路線

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■気仙沼線

最知駅 - 松岩駅 - 南気仙沼駅

関連情報

日本の[[鉄道駅]]一覧
日本の都道府県の東西南北端の駅の一覧 - 震災休止前は、当駅が宮城県最東端の駅でした。

外部リンク

* 駅の情報（松岩駅）：JR東日本

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