松嶋クロス

松嶋クロス（松嶋重）：アウトローからAV監督、そして暴力団幹部へ

松嶋クロス、本名松嶋重は、1978年生まれ。その人生は、暴走族、AV監督、音楽プロデューサー、そして暴力団幹部と、多岐にわたり、常に世間を騒がせてきました。ここでは、松嶋クロスの波乱万丈な足跡を辿ります。

暴走族時代

杉並区で育った松嶋は、中学生の頃から暴走族に身を投じ、関東連合・永福町ブラックエンペラーのナンバー2にまで上り詰めました。当時から、特攻服やバイクのデザイン、ステッカーの制作、集合写真の撮影など、広報的な役割を担い、その才能を発揮していました。雑誌「実話マッドマックス」のインタビューでは、過激なエピソードを語り、敵対組織への暴力行為を告白するなど、アウトローな一面を覗かせています。

後輩には、海老蔵暴行事件で逮捕された石元太一や、「アウトローのカリスマ」瓜田純士がおり、現在も交流があるようです。

AV監督としての才能開花

2000年、『援JOY交際撲滅委員会』でAV監督としてデビュー。その後、『恋のゲットバトル』『ピリオドの向こうへ』など、異色作を次々と発表し、注目を集めました。2002年には、若者の性をテーマにしたレーベル「BLACK JACK」を一任され、その才能を開花させます。

2003年には、当時としては珍しいDVDのみをリリースするAVメーカー「クロスワールド」を設立し、24歳という若さで代表取締役に就任。2005年には、インジャン古河とAVメーカー「古松映像」を設立し、数々の作品をリリース。『君とイク!合宿免許9日間/辻本りょう』では、「オレンジ通信最優秀監督賞」「ビデオ・ザ・ワールド準優勝」を受賞するなど、その実力が高く評価されました。

「CRØSS」からは、『MEWになったおっさん』が「2006年度オレンジ通信編集部が選ぶアダルトビデオ第1位」に選ばれるなど、数々の賞を獲得。しかし、「美少女死姦」「全裸SEX教団」「エロ100人隊」など、過激な問題作も多く、物議を醸しました。

2007年、インジャン古河とのトークショーでCAMPAKEX解散と監督引退を発表。熱狂的なファンが彼の功績を称え、『松嶋クロスを後世に伝える会』が発足するほどでした。

引退作品『さっちゃん』は、「第3回 D-1 クライマックス」に出品され、AV監督としてのキャリアに幕を閉じました。

逮捕、そして現在

AV監督引退後も、松嶋の人生は波乱に満ちていました。2018年には恐喝容疑で逮捕、2019年には都暴力団排除条例違反容疑で逮捕、2022年には器物損壊容疑で逮捕されています。

また、小向美奈子のAV出演交渉を行い、逮捕された際には優秀な弁護士をつけることを条件に、出演の了承を得ることに成功しています。

2022年現在、指定暴力団・住吉会系幸平一家傘下堺組の幹部組員となっている松嶋クロス。その異質な経歴と、常に世間を騒がせる行動は、今後も注目を集めることでしょう。

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