松平定芝

松平定芝（まつだいら さだしげ）は、寛政3年（1791年）に生まれ、江戸時代後期に伊予国今治藩の第8代藩主を務めた人物です。定房系久松松平家の8代目にあたります。

生涯

父は第7代藩主の松平定剛。定芝は長男として生まれました。文化2年（1805年）には従五位下・采女正に叙任され、後に若狭守に転任しています。文政7年（1824年）に父・定剛の隠居を受けて家督を継ぎ、第8代藩主となりました。藩主となってからは、父と同様に文治政策に力を注ぎました。

しかし、天保8年（1837年）7月16日、父に先立ち47歳でこの世を去ります。後継者については、多くの子が早世し、残された三男・定法もまだ幼かったため、苦慮することになります。

そこで、白羽の矢が立ったのが、従弟にあたる勝道でした。勝道は、第6代藩主・松平定休の六男である池田政行の次男であり、彼を婿養子として迎え、家督を継がせることとなりました。

系譜

父：松平定剛（1771年 - 1843年）
母：磯 - 土岐定経の娘
正室：知 - 知姫、松平康任の娘

子女

三男：松平定法（1835年 - 1901年）
三女：久 - 松平勝道正室
女子：善子 - 松平勝道養女、有馬温純正室
女子3人

養子

男子：松平勝道（1813年 - 1866年） - 池田政行の次男

このように、松平定芝は今治藩の藩主として、短いながらも文治政策に尽力しましたが、後継者問題に直面し、最終的には養子を迎えて家を継がせるという決断をしました。

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