松平忠淳

松平忠淳（まつだいら ただあつ）は、江戸時代後期に肥前国島原藩の藩主を務めた人物です。深溝松平家16代当主にあたり、官位は従五位下・主殿頭でした。

略歴

天保12年（1841年）7月20日、伊予国宇和島藩の第7代藩主・伊達宗紀の五男として誕生しました。実母は側室の吉見氏です。安政6年（1859年）に、先代の島原藩主であり、妹婿でもあった松平忠精が亡くなったため、その養子となり家督を相続しました。同年12月28日には、従五位下・主殿頭に叙位・任官されています。

しかし、万延元年（1860年）6月2日、脚気からくる衝心により江戸で急逝しました。享年はわずか20歳でした。実子がいなかったため、忠愛（松平忠篤（深溝松平家13代・松平忠侯の弟）の長男）を養子に迎え、跡を継がせています。

系譜

実父: 伊達宗紀（宇和島藩主）
実母: 吉見氏（側室）
養父: 松平忠精（島原藩主）
養子: 松平忠愛 - 松平忠篤（松平忠馮の子）の長男

松平忠淳は、短い生涯ではありましたが、島原藩主としてその名を歴史に刻みました。彼の死後、養子である忠愛が家督を継ぎ、藩政を担うことになります。

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