松平忠翼

松平忠翼

松平忠翼（まつだいら ただすけ）は、江戸時代後期に伊勢国桑名藩の第6代藩主を務めた人物です。奥平松平家8代当主であり、官位は従四位下・下総守、侍従に叙せられました。

生涯

忠翼は、越後国与板藩主・井伊直朗の次男として生まれました。その後、桑名藩主・松平忠和の養子となり、享和2年（1802年）に養父の死去を受けて家督を相続しました。

奥平松平家の家督相続者として忠翼が望まれた背景には、血縁が深く関わっています。養父の忠和、その先代である6代目の忠功は、いずれも紀州徳川家の出身であり、家祖である忠明の血統ではありませんでした。しかし、忠翼の祖父である井伊直存が奥平松平家から養子に出ており、忠翼は奥平松平家3代忠雅の曾孫にあたります。

文政4年（1821年）に42歳で死去し、跡は長男の忠堯が継ぎました。

系譜

実父: 井伊直朗
実母: 吉田氏（側室）
養父: 松平忠和

正室

国姫：松平忠和の養女、松平忠啓の娘

側室

平野氏
野坂氏

子女

松平忠堯（長男）：生母は国姫（正室）
松平忠彦（三男）：生母は平野氏（側室）
小笠原政礼（四男）
松平忠国（五男）：生母は野坂氏（側室）
米津政饒（六男）
於トシ、鋭子、栄寿院（長女）：保科正丕正室
増山正直正室
操子：大岡忠愛正室

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