松平清善

松平清善（まつだいら きよよし）は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将であり、竹谷松平家の4代当主です。父は松平親善。通称として與二郎、玄蕃允、備後守を名乗りました。

永禄3年（1560年）の桶狭間の戦いにおいて、今川義元が織田信長に討たれると、清善は徳川家康に従い、今川氏から離反しました。この決断により、人質として今川氏に差し出していた娘は殺害されるという悲劇に見舞われました。

家康に仕えた清善は、永禄元年（1558年）に丸子城の守備を命じられます。その後、永禄5年（1562年）には、鵜殿長照が守る上ノ郷城攻略戦で武功を挙げました。この戦いでの活躍が認められ、清善は家康からの信頼をより一層深めたと考えられます。

元亀3年（1572年）には、遠江国の宇津山城の城番を任されました。宇津山城は、当時徳川氏と武田氏が争奪を繰り広げていた地域に位置しており、重要な拠点でした。清善は、この地で武田氏の侵攻に備え、城を守り抜いたものと思われます。

天正15年（1587年）に清善は死去しました。享年82歳。戦国時代の武将としては長寿であり、激動の時代を生き抜いた人物でした。松平清善は、徳川家康の初期を支えた武将の一人として、その名が歴史に刻まれています。彼の功績は、竹谷松平家を通じて後世に伝えられました。

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