松平直好

松平直好（まつだいら なおよし）は、江戸時代中期に活躍した大名であり、越後国糸魚川藩の第2代藩主として知られています。従五位下・兵庫頭、河内守の官位を有していました。

生涯

元禄14年（1701年）9月25日、旗本である松平定員（まつだいら さだかず、松平康尚の五男）の長男として誕生しました。定員は、幕府の要職を歴任し、 влиятельный な人物でした。直好は幼少の頃から学問に励み、文武両道に秀でていたと伝えられています。

享保3年（1718年）、糸魚川藩初代藩主であった松平直之（まつだいら なおゆき）が死去したことにより、その養嗣子として迎えられ、家督を継承し、糸魚川藩の第2代藩主となりました。直之は、藩政の基礎を築いた名君として知られており、直好はその遺志を継いで藩政に尽力することとなります。

藩主として、享保11年（1726年）7月には大坂加番、享保12年（1727年）には馬場先御門番、日光祭礼奉行などを歴任しました。これらの役職は、幕府における重要な任務であり、藩主としての力量が試されるものでした。しかし、これらの任務をこなすための出費に加え、享保16年（1731年）には江戸屋敷が焼失するという災難に見舞われ、藩財政は急速に悪化の一途を辿りました。

元文4年（1739年）2月16日、直好は39歳という若さでこの世を去りました。跡は四男である松平堅房（まつだいら かたふさ）が継承しました。

系譜

実父: 松平定員
実母: 島田氏（側室）
養父: 松平直之

正室、継室

正室: 貞琳院 ー 本多助芳の娘
継室: 水野勝政の娘

側室

石原氏

子女

松平堅房（四男）: 生母は石原氏（側室）
松平近栄: 生母は石原氏（側室）
松平直経
上田安虎室

松平直好は、藩主として様々な困難に直面しながらも、藩政の維持に尽力しました。しかし、度重なる出費や災難により、藩財政は悪化し、後世に課題を残すこととなりました。彼の生涯は、江戸時代中期の大名が抱えていた苦悩を象徴するものと言えるでしょう。

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