松平頼如

松平頼如

松平頼如（まつだいら よりゆき）は、江戸時代中期に常陸国府中藩（現在の茨城県石岡市）を治めた第2代藩主です。水戸藩初代藩主・徳川頼房の孫にあたり、徳川光圀の甥という血筋に連なります。

生涯

初代藩主・松平頼隆の三男として生まれた頼如は、幼名を七丸と名付けられました。母は姜（高橋氏）です。正室には熊本藩主・細川綱利の娘を迎える予定でしたが、婚礼前に35歳で急逝しました。

兄である頼方と頼寧が早世したため、元禄4年（1691年）に世子に指名され、宝永2年（1705年）に父・頼隆の隠居に伴い家督を継承しました。しかし、そのわずか2年後の宝永4年（1707年）に亡くなりました。

頼如には嗣子がなく、水戸藩連枝の御連枝である松平頼福（父・頼隆の同母弟松平頼泰の子）の長男・頼明が養子として跡を継ぎました。

経歴

元禄4年（1691年）：藩主・松平頼隆の世子となる。能登守に叙任。
宝永2年（1705年）：家督を相続し、常陸府中藩の藩主となる。侍従を兼任。
宝永4年（1707年）：死去。法名は一圓院道脩日感。墓所は茨城県常陸太田市瑞竜町の瑞龍山。

系譜

婚約者：津満 - 細川綱利の娘
* 養子：松平頼明 - 松平頼福の長男

頼如は、短い藩主としての期間でしたが、水戸徳川家との繋がりが深い人物として、その名を知られています。彼の早世は府中藩にとって大きな痛手であり、その後の藩政に影響を与えました。

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